Side by s- White Suns War!
七種夏生
ストーリー
vol.1 虚偽の戦場:東京戦線
武器と人間を融合させた新型兵器【人間兵器(アテンダー) 】
その扱いを巡り、日本は東京の街を舞台に国内戦争を行っていた。
田舎と呼ばれる非戦闘地域で暮らす凪の高校に、人間兵器として戦闘に参加する朝季がやって来る。しかし人間兵器に偏見をもつ周囲の目やもう一人の人間兵器が起こした事件により、朝季は再び東京に戻る事になる。
凪は朝季を蔑む田舎の人々に疑念を抱き、真実を確かめたいと戦地東京に行く決意をする。
同じ日本にいながら国内戦争に無関心で何も知らなかった凪だが、EMP(戦場医療班)として誰かを助ける力を持つまでに成長する。
戦闘時間は定められており、それ以外の安息な時間は自由で楽しい東京の街。戦場にいるにも関わらず悲壮感はなく明るい少年少女達。誰かの死にも慣れてしまっていた凪だが、親しくしていた仲間の死によりこれ以上犠牲を出したくないと思うようになる。
大切な人を失い改めて自分が戦場にいる事を自覚した凪は、東京の街の真実を知る事になる。
これは戦争ではない、盛大な模擬戦である。
東京内戦とは国内の秩序や平和を守る為に企画されたもので、人間兵器は一般社会に不適合と判断された者達の処分場、異邦に対する脅威として利用する為の道具だった。
逃げ場もなく、誰かを助けようとすれば次は自分がターゲット(殺処分対象)になるので他人を見捨て自分の為だけに生きてきた少年少女達。
そうするしかない、それでいいと思い生きてきたが、凪に触発され戦場を抜け出そうと朝季ら東京の人間兵器も戦う決意をする。
東京の戦場システムを崩壊させ、上層部や黒幕と呼ばれる存在を降伏させた朝季と凪含む人間兵器達。
自由に生きる未来を手にれた事でようやく過去を振り返り、『他人を愛する』という言葉の意味を考え始める。
テレビの中の戦場、それは本当に他人事?
読み終わった後にこの言葉の意味を考えて欲しい。
偽りの戦場を舞台に『他人を愛すること』の意味を知るお話。
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