虫籠男子トーク
「消灯時間前! 唐突! 男だらけのぶっちゃけトーク!!」
「なんだこのノリ」
「深夜ハイだろ」
「解説、進行はこの俺! 虫籠一の適当男! 新田隆二がお送りします!」
「お送りすんな」
「俺は寝るぞ」
「第一回目のテーマはズバリ! 虫籠内で一番可愛い女性は誰だ!! 判定するのは、飛行の魅力にとりつかれ入院歴一年! お前退院する気ないだろ! 大空翔!」
「ほっとけ!」
「続いて、家庭の事情で退院しても行き場がない! 現代の家なき子! お前に関してはもう虫籠にすめばいいと思う! 天野弘樹!」
「俺もそれ考えてる」
「最後に、クピド症候群発祥前に女の子と遊びまくったので地元帰ると刺されそうな気がする。俺こと新田隆二でお送りします!」
「どう考えても人選ミスだろ」
「で、誰が可愛いと思う?」
「お前……まったく反省してないのな」
「反省するのは最後の最後って俺は決めてるんだ」
「最低じゃねえか」
「そんな気楽に話せるくらいだし、そんなに不味いことしてないんだろ」
「うーん、まあ、そういうことで!」
「一気に不安になってきた」
「何したお前」
「過去を詮索する男はモテないぞー! ってことで、ほら、可愛い子は誰よ」
「この話題に執着する意味がわからん」
「ぶっちゃけ話題はなんでもいいんだけど、とくに思い付かないから男子高校生としてはっちゃけてみようかと」
「俺たち3人とも高校入学してねえだろ」
「中学生で発症してそのまま入院だからな」
「細かいことは気にしなーい!」
「可愛い子なあ……翔は小口さんだろ」
「ふぁい!?」
「まさかの天野選手、涼しい顔で爆弾を放り込む。大空選手、致命傷。これは勝負ついたか」
「な、なんで、小口さんが話しにあがるんだよ!?」
「大空選手、動揺しています。隠しきれていません。もはやこれは暴露したも同然。このまま、ドキドキ消灯前、突撃告白大作戦に移行するのか!?」
「するか!? なんだその作戦!!」
「俺はいいと思うぞ。もだもだしてるの見てると居たたまれないし」
「二人ともピュアだからさー。からかうにもさー」
「っていいながら、思いっきりからかってんじゃねえか! 小口さんのことなんて好きじゃねえから!!」
「とかいって、本心とは違うことをいった自分に傷ついてるパターン」
「青春だなあ」
「いい加減にしろ!!」
「お前ら! いつまで騒いでるんだ! もう消灯だ! 部屋もどれ!」
「あー四谷っち来ちゃった。というわけで第一回男子だらけのぶっちゃけトーク、本日はここまで!」
「第二回とかねえよ!!」
「ちなみに隆二は可愛い子だれだと思ってるんだ」
「蝶乃宮さん」
「それはお前……ずるくね?」
「それいったら誰も反論できないし、他の女子の名前あげられないだろ……」
「お前らのいう通り、これいったらだいたいの恋愛トーク雑絡みしてくる奴らは撃退できるから。必殺奥義だから」
「蝶乃宮さんを必殺奥義扱いすんな」
「お前ら! いい加減に寝ろ!」
「はーい。じゃほんとに本日はお開き~。ヒロも翔ちゃんもおやすみ~また明日~」
「おやすみ」
「おー」
「あっ、翔ちゃんは本気で突撃告白するなら俺は頑張って四谷っちの前に立ちふさがるぞ?」
「するか!! 寝ろ!!」
「お前ら見てると飽きなくていいな」
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