第42話

更新が無茶苦茶になって申し訳ございません。

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 ダルい連休の中日なかびをなんとか過ごし、再びの連休へ。


 天気予報によると最後の土日だけは天候が崩れるようで日曜日は降水確率が100%になっている。四連休の最後だからのんびり過ごしても良いかもしれない。


 ダルいのは登校したせいだけではなく、瑞穂の夜の激しさもあったりする。スタートダッシュをキメすぎているのか瑞穂の欲望が止まらない。そういうところも可愛いと思っている僕の方も甘やかし過ぎなのかもしれないけど、あのおねだりする瞳を見てしまえば即落ちは仕方ないと十人が十人納得するに違いない。


 ネットで三箱セットを購入した薄いのだってあっという間に一箱は使い切ってしまった。今日、風呂上がりに試しに体重計に乗ったら、二kgほど僕の体重が減っていたのは気の所為では無いのだろうなぁ~




 そんなこんなで昨夜も激しかったのだけど、いつまでも僕は寝ていられない。注文していたベッドの配送が八時から一〇時というやたらと早い時間帯に設定されていたからだ。遅い時間に持ってこられるよりは一日を有意義に使えるのだから、良かったと思うことにしている。


 今朝は瑞穂が起きてきてくれていないので朝ごはんは納豆生卵かけご飯にした。生卵の中に納豆を一パック入れでかき回して出来上がる美味しいけど見た目最悪の僕の得意料理? だ。

 どんぶりに炊いてあったホカホカご飯をよそいドバっと納豆生卵をかける。味付け海苔もあったので手で砕いて納豆生卵かけご飯の上に振りかける。


「いただきます。美味、美味」


 一度だけ瑞穂にこれを見せたら今まで見たこともないようなすごい顔されたんだよな。嫌がる瑞穂に一口だけ食べさせたら「あれ? 思いの外おいしい」とは言っていたが。


 腹も膨れ、身支度も済ませる。何時でも配送業者さんを迎えることが出来る万全の用意が完了した。それほど待ち構える必要性は皆無なのだけれど、ちゃんとした寝室が出来上がると思うと少しワクワクしていたりする。


 あまりにも手持ち無沙汰なので一階の掃除をすることにした。まだやっと八時を過ぎた頃なので、早々には配送業者さんも来ないだろうし、掃除もおばあちゃんが家出してからまだ一度しかしていないのでホコリがチラホラ見えていたりする。

 マスクをした僕は窓という窓を全開にして、ハタキでホコリを落とす。流石おばあちゃんちだけあって『ハタキ』が現役で活躍しているのだ。


 その後掃除機を掛けて拭き掃除をしている時にとうとう配送業者さんのトラックがやってきて、念願のベッドフレームが届いた。思いの外、外箱が大きかったので、玄関ではなく縁側の方に入れてもらった。掃除をしておいて良かった。


 ベッドフレームは結構重いので一人で全て組立は出来るだろうけど二階の寝室予定部屋まで持っていくのはちょっと大変。今日はゆかりも鉄平も一〇時過ぎ頃に来る予定なので、二人がきたら運ぶのを手伝ってもらおうと思う。


 今日は最初の予定とは変えて、先にBBQを楽しんだ後ベッドの組立や配置を行うことにした。夕方にBBQをやるよりもやっぱり太陽の下で楽しんだほうが良いよね、って話になったからだ。そう決めたのはリア充のゆかりと鉄平だけどな。僕と瑞穂は「そういうものなの?」とキョトンとして聞いていただけだった。まあ、どっちでも楽しければいいということで僕たちはOKした。


 一〇時過ぎにはゆかりと鉄平が来てしまうので、九時を少し過ぎた今は瑞穂を起こさなければいけない。瑞穂は身支度に時間がかかる娘ではないけど、お部屋のお掃除は先になんとしてもやっておかなくてはイケないからね。昨夜の残骸おたのしみがそのままの状態では何をどう考えてもあの二人を招き入れることなど出来ない。



 階段を駆け上がり、瑞穂の寝ている僕の部屋の扉を開ける。薄暗い部屋のカーテンを開けて五月の爽やかな陽光を部屋の中に届ける。ついでに窓も全開にする。


「おはよう! 瑞穂。今日はいい天気だし、さっきベッドも届いたよ! そろそろ起きないとあの二人が来ちゃうよ!」


 僕が元気いっぱいに瑞穂に声をかけるが、なんとも瑞穂の反応が薄い。


「おはよう。どうかした?」

「おはよう、貴匡くん。私……お腹痛い」


 激しくはないが苦痛の表情を見せる瑞穂。


「ど、どうした? 病院に行く?」

「あ、慌てないでよ。女の子の日になったみたい」


「ん? 女の子の日?」

 ナニソレ?


「あ~ わかんないか。生理だよ、月イチのやつ。よりによって今日なったみたい」


 瑞穂の説明によると、彼女場合生理は最初だけが痛いらしく、数時間もすれば気にならない程度にはなるらしい。ここ数日の欲望の原因も生理前のせいだったかもしれない、となんだか冷静に語っていた。


「あ、大丈夫だから。貴匡くんは申し訳ないけどお部屋の掃除をお願いね。私はシャワーを浴びて身支度の方を先に済ませちゃうね。本当にこんな時にごめんね」


「ばーか。そんなときこそ助け合いじゃないか⁉ 気にしないでゆっくりと身支度しておいで。こっちは全部やっつけておくから」


「ありがとう」と言って瑞穂は身支度に向かった。


「さて、シーツからゴミ箱から床に散らばったティッシュやらなんやかんや全て片付けてしまいましょう!」


 僕は気合をいれてバンバンと片付けていく、シーツは全部剥がして洗濯機に放り込み他の洗濯物もろともガンガン洗う。掃除機も隅々まで掛け終えると、布についた匂いまで消すという消臭スプレーを部屋中に掛けまくる。


「左右ヨシ! 上下ヨシ! 匂い……ヨシ!」


 洗濯物は鉄平の前で瑞穂の下着類を晒すわけにはいかないので、旧瑞穂の部屋の洗濯物干し部屋に干していく。面倒なので下着類だけでなく、干せるものは全部そこに干しかけて窓を全開にしておいた。


「まあ、今日は天気もいいし、部屋干しでも乾くんじゃないかな……」





 瑞穂の身支度が終わるのとほぼ同時くらいにゆかりと鉄平がやってきた。


「おはよ、いらっしゃい」

「貴匡ぁ~ ここがお前の愛の巣か~」

「ああ、鉄平は余計なこと言わなくていいから」


「あれ? 瑞穂ちゃんは?」

「あ、ゆかり。済まないが瑞穂は奥にいるんで、ちょっと行ってきてくれないか?」

「ん? うん、わかった。おじゃましま~す」

 女の子のことは女の子に任せるのが一番でしょ。


「そいじゃ、僕らはBBQセットを用意するぞ」

「おう。任せとけ」


 日差しが強そうなので、物置向こうの東屋付近でBBQすることにした。

 日陰もあれば瑞穂も休めるだろうしね。



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いつもありがとうございます。別作 https://kakuyomu.jp/works/1177354055637392015

を書いていますので、少し投稿がばらついてしまいます。申し訳ございませんがご容赦と★で応援をよろしくお願い致します!

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