第43話「思いを言葉に」

 母の店を後にした俺はまた電車に乗り桜神町に帰っていた。

 そして今、俺は全力で走っている。


 駅に到着したのが午後七時四七分。申請すれば部活は午後八時まで許される。おそらく……いや絶対にまだ部活をやっているはずだ。だから俺は全力で走る。今すぐに二人に謝りたい、その一心で駅から高校へ続く二キロの距離を無我夢中で急ぐ。別に明日でもいいという考えは俺にはない。今日中に一秒でも早く謝りたい。その思いが俺の脚を動かしていた。


 灼けるような喉の熱さも、馬鹿みたいにデカい呼吸音も気にせず走り続けていると、ようやく校門が見えてきた。暗くて校舎の壁に取り付けられた時計はハッキリとは見えないが、長針はかろうじで左側にある。


 校門を通ると俺は真っすぐに部室のある部活棟を目指した。

 校舎前で靴を脱ぎ捨て、二段飛ばしで階段を駆け上がり最上階最奥へ向かう。


 階段を昇り切ると答えはすぐにわかってしまった。部室から漏れていない光は、二人がもう部活を終えてしまったことを教えてくれる。それでも諦められない俺は、部室までの最後の距離を全力で走った。


 ドアに手を掛けたがドアはピクリとも動かない。鍵がかけられていた。


「はあっ、はあっ、はあっ! 間に合わなかったか……」


 溢れ出る汗を雑に拭い、乱れた前髪をかき上げた。


「いや、まだだ」


 ならば次は職員室だ。二人が部室の鍵を返却している最中かもしれない。急いで職員室を目指し、たった今昇ってきた階段を駆け下りる。


 職員室に着くと俺はすぐさま鍵を確認した。FP同好会の鍵はしっかりとそこに掛けられていた。ここも間に合わなかった。


「こら、職員室に入る時はちゃんと声を掛けてから入りなさい!」


 後ろからの声に振り返ると担任の女教師が居た。


「この鍵、いつ返却されましたっ⁉」


 ぶしつけに問うと汗まみれの俺に驚いたのか担任は少しの間、固まっていた。


「……えーっと、FP同好会よね。確か三〇分前くらいに前には土生くんと火野さんが返しに来てたと思うけど……。それより日下部くん大丈夫?」

「三〇分前……」


 俺が駅に着いた頃には二人はとっくに帰っていたのか。


「ま、また何かあったの?」

「……いや、何でもないです。ありがとうございました」


 俺は担任に頭を下げて職員室を後にした。


 脱ぎ捨てた靴を回収するため部活棟へ向かいながら、俺は次の行動を考えていた。二人が帰ったというのなら家に直接行けばいいのだが、俺は湊土の家を知らない。前に湊土を送った時は家の近くまでだったので大体の場所しかわからない。


 なので、まずは火野の寿司屋に行かなくてはならないのだが、転校以来、火野には酷いことしかしていない。果たしてそんな俺が一人で行ってあいつは話を聞いてくれるだろうか。


 いや、そんな風に結果ばかりを先に考えるのはやめだ。それじゃ今までと同じだろ。とにかく行ってみよう、それで駄目ならまた考えるだけだ。


 部活棟に着き靴を履こうとしたが、全力で走り続けて疲労した脚が言うことをきいてくれない。膝が笑ってしまって立った状態では上手く履けなかった。俺は靴紐を解こうとその場に腰を下ろす。すると一気に体を疲労感が襲った。


「はあ~……」


 単純な疲労と様々な思いが重なり、大きなため息となって出た。

 なんか勢いでここまで来てしまったけど、俺はあいつらになんて謝ればいいんだろう。


『俺が間違っていた、今度からはお前らを頼る。だからまた一緒にイマガクを作ろう』


 なかなか虫のいい話だ。言われた方はこいつ何言ってんだって思うだろうな。俺なら思う。

 そもそも許して貰えるわけはないんだ。自分でもそう思っていたのに、まだどこか俺の中では許されたいと願っている部分があるんだろうな。だからこんな言い回しを考えてしまうんだ。ただ誠心誠意謝罪するだけ。それ以外は考えちゃ駄目だ。許されたいなんて自分勝手な考えなんだ。まずはそれを完全に捨てなければ…………。


 そう思っていると同好会での活動の日々が脳裏に浮かぶ。美空の第一印象は最悪だったし、部長は飄々としていて掴みどころがない。火野とは何度も一緒に撮影をした、あいつ部員でもないのに。金魚鉢は俺を茶化してばかりで正直今でも何がしたいのかわからない。


 そんな同好会でも俺がやってこられたのは湊土が居たからだ。なんだかんだあいつには一番世話になった。湊土に誘われてお金の為だけに入った同好会なのに、思い返せば楽ではないが充実した楽しい日々だった……。


 やっぱり許されたい。俺はもう一度、彼らと協力してなにかを成し遂げたい……。


「はあぁぁ~……」

「ハル?」


 二度目の大きなため息と同時に俺を呼ぶ声がした。

 驚いて顔を上げるとそこに居たのは、湊土と火野だった。


「ほら、やっぱりハルだったよ」

「うわぁ、ほんとだ……。湊土くん目よすぎ」


 状況が飲み込めない俺は目の前の二人を呆然と見ていた。なぜ二人はここにいるのだろう。三〇分前に帰ったんじゃなかったのか?

 そんな俺の顔を湊土は覗き込んで言う。


「泣いてるの?」

「……な、泣いてねえよ。汗だよ汗っ」


 思わず否定してしまったが、おそらく俺は泣いていたんだろう。そんな俺を見て火野は、

「うわっ、ほんとだ。日下部、あんた汗臭いよっ!」

 と嫌悪感丸出しの顔をしていた。


「お、お前ら帰ったんじゃないのかっ?」

「もしかして部室に行ったの? ちょっと調べものしたくて図書室に行ってたんだ。帰ろうとしてたらハルの姿が見えたから、もしかしてって思って来てみたら本当にハルだった」


 湊土は無邪気な笑顔で火野と笑い合う。

 二人がまだ学校にいた経緯はわかたったが、なぜこんなにも自然に話し掛けてくれるのだろうか。もしかしたら俺が思っているほど二人は気にしていないのか?


「それでハルはなんでここに居るの?」

「わたしも思った。なんで居んの?」


 湊土と火野は俺にそう問う。


 そうだよな、そんな都合よく思ってくれるわけないよな。わかってたさ。でも二人が当たり前のように話し掛けてくれるから俺も普通に期待してしまった。もしかしたら二人が許してくれるなんて甘い夢を見てしまった。


「……お、俺は――」


 言いかけた俺の肩に湊土が手を置く。


「少し休んでリフレッシュ出来たでしょ。だから、また明日から一緒に頑張ろうよ。ねっハル」


 何を言っているのかすぐには理解出来なかった。しかしそこにあったのは以前と変わらぬ笑顔だった。湊土の顔からは俺に対する怒りなどは微塵も感じられない。


「そうよ。さすがに二人だけじゃキツいから明日からは日下部も出て貰わないと。っていうか今からあんたの家に行こうと思ってし。そろそろ仕事しろーって。行き違いにならなくてよかったぁ」


 火野からも俺に対する怒りや失望は見て取れない。

 あの一件が夢であってくれと願ったことが、そのまま現実になったかのように二人は以前と何も変わっていない。むしろ今が夢なんじゃないか、とさえ思えてくる。


「なんで……。なんでお前らそんなに普通なんだよ……。もっと俺に言いたいことがあるだろ。あんな……酷い……言って逃げた……俺に……」


 最後の方は二人への申し訳なさから涙が溢れて、言葉にならなかった。


「ちょ、ちょっとっ、また汗出てるって」


 火野が俺にハンカチを投げた。こいつわかって言ってんだろ。でも、今はその気遣いがありがたかった。


「だって……ねえ?」

 と湊土は火野に顔を向けると、火野はうんと頷いた。


「そりゃ、あの時は色々あって驚いたけど、よく考えたらハルはずっと頑張ってほとんど寝てもなかっただろうから、あんな風になるのも当然だよ。それで桃火ちゃんと話し合って、少しの間ハルに休んで貰おうってことになって。ハルだってあれがあってすぐには来づらいだろうから、言い方は悪いけどほっといたんだ。あははっ」


「え~。そんなに落ち着いてたっけ~? 湊土くんあんたが飛び出してった時めっちゃ慌ててたんだよ。『今すぐ追いかけなきゃっ』『どうしたらいい桃火ちゃんっ』って、もう落ち着かせるの大変だったんだから」

「ちょ、ちょっと、それは言わないでって言ったじゃんっ!」


 悪戯っぽい顔をする火野に湊土は顔を赤くして抗議していた。


 二人は怒るどころか逃げ出した俺を心配してくれていた。そんな風に思ってくれるなんて想像もしなかった。あの時のように『どうでもいいやつ』だと言われるんじゃないかと、そればかり考えていた。


 だけど二人は違った。俺のそんな思考をまるで子供のワガママくらいにしか感じていない。それを二人は優しく包み込んでくれたんだ。


 佐奈と母の言葉に自らを省みた。なぜ俺はこんな人間なんだろう、なぜ間違ってきたんだろうと。すると自分の悪いところが沢山見えてきた。しかしそうなった原因だけは見えなかった。でも二人の言葉と態度でそれもようやく理解出来た。


 単純に俺は心が子供のままなんだ。母親に褒められたくて、誰かに自分を見てもらいたいだけの小さな子供なんだ……。


「もうごめん~。って! 日下部、汗っ、汗すごいよっ!」


 火野は俺から零れ落ちるそれに声を大きくする。


「……うるせえっ。これは汗じゃねえ、涙だよ涙っ!」

「あっ……言っちゃうんだ。せっかく気付いてないふりしてあげてたのに」

「お前、わざとらし過ぎるからこっちが恥ずかしくなるんだよっ」


 俺が溢れる涙を火野のハンカチで拭っていると、湊土が頭を撫でてきた。


 これで俺は本当に子ども扱いされていることが確定した。だからと言ってこのまま二人に甘えてばかりはいられない。俺は自分にけじめをつけるべく、二人にこれまでの自分の経緯を話すことにした。今までの嘘の優しさ。結果だけを求めていた自分。前の高校での出来事。こんな痛い自分語りを湊土と火野は黙って聞いてくれていた。



「俺たちだけでイマガクを作ろうって言ったのに逃げて、本当に俺はどうしようもない人間だ。ここに転校して来たのも、ただ逃げて来ただけなんだ。二人は知らないけど、もともと俺は今と比べものにならないくらい太ってて……」

「えっ、嘘!」


 俺が太っていたと告げると火野は随分と驚いていた。


「ご、ごめん。続けて……」


 と火野は口を塞ぐ。俺は気を取り直して続きを話す。


「まあ、それで飯も食わずにアニメや映画ばかり見て引きこもってたんだ。そしたらどんどん痩せていって気付いたらこんな風になってた。容姿だけ変わって中身は子供のまま、ただアニメに影響されただけの痛い奴だよ。それでも俺は本気で変われたと思ってたんだ」

「それが転校初日のアレってこと?」と湊土が訊く。

「そうだな。今考えたらちょっとやり過ぎだったかもしれない」

「あれがちょっと? かなり、だと思うけど」


 チクリと火野が口を挟む。


「確かにな。火野には結構色々と言ったしな。お前の家の寿司、本当は美味しかったよ。普通とか言って悪かった」

「え、も、もういいよ。ってか今更だしっ」


 顔を赤くした火野はぷいっとそっぽを向いた。


「……俺はいつも自分だけでなんとかしようとしてた。自分は何でも出来るって思ってた。だから編集長や部長の代わりも務まると思い上がってた。けど出来なかった。自分一人で解決する方法しか知らなかったから、二人に頼ることもせずに一人で突っ走って勝手にコケてた。馬鹿で最低な奴だよ……。本当は俺に言いたいことあるだろ? 覚悟は出来てるから何を言ってくれても構わない」


 突然こんな話を聞かされて、二人も何を言って良いのかと戸惑っているようだ。

 それでも俺は言って欲しい。もう二度とあんなことにはなりたくないから。


 待っていると湊土がゆっくりと口を開いた。


「そんなことないよ。ハルは部長や美空さんの代わりをしっかり務めてたよ。そんなハルに頼りっぱなしになっちゃって。ハルなら何でも出来るって僕は自分に都合よく考えて楽してた。三人の中で一番経験があるのは僕なのに。最低なのはハルじゃなくて僕だよ……」


 悲しそうな顔で湊土は俯いた。


「ちょ、ちょっと二人とも暗いよっ。……それに、それを言うならわたしだってそうだよ……。部外者だからって遠慮する振りして、本当はもっとやれることあったのに見ない振りしてた。卑怯なことしてた……」


 場を明るくさせようとしたのだろうが、いつの間にか火野も俺たち同様俯いてしまっていた。

 俺だけじゃなかった。湊土、火野それぞれが自分は駄目な人間だと感じていたのだ。

 完璧な人間なんてどこにも居ない。それでも人は自分に折り合いをつけて生きている。それをわかっているから人は人を許し、お互いを頼りながら毎日を過ごしているんだ。


 湊土、火野、部長、美空、金魚鉢、今俺の周りに居る人たちと、俺もそんな当たり前な生き方がしたい。

 言葉にしなきゃわからなかった二人の思い。それを知ることが出来た。

 だから俺は言葉にする。


「俺はこれからも同好会に居たい。皆と一緒に協力してイマガクを作っていきたいんだ。だから……俺はお前たちと仲間になりたいっ!」


 それは心の叫びだった。

 見返りや結果を求めない、ただ俺がそうしたい、そうでありたいという純粋な気持ちから溢れた言葉だった。


 俺の渾身の言葉に二人は――なんというか、微妙な表情を浮かべていた……。


 言っておいてなんだが、結構恥ずかしい台詞だな。しかし言ったことに後悔はない。心の底からの思いを吐き出し、初めて自分という人間が形を持ったように感じる。だから今は清々しい気持ちだ。


「……ちょっと感動したかも――」

「あはははっ。なんなの今の恥ずかしい台詞? 青春し過ぎだよっ」


 湊土の笑い声が火野の声をかき消した。俺の肩をバンバンと何度も叩く。


「桃火ちゃんもそう思うよねっ?」

「えっ⁉ う、うん。だよねっ! 日下部クサ過ぎ、日下部だけに……なんてね……」

「お前、感動したとか言ってなかったか? 俺は聞き逃してないし、そこはちゃんと追及するぞ。あとダジャレつまんねーぞ」

「はあ⁉ 感動なんてしてないし、ダジャレも言ってないし。ってか人の声聞き過ぎだし! キモいんだけどっ⁉」


 完全に言ってたよ。なんなら感動して涙流してたよ。というか人の声聞き過ぎってなんだよ。


「はいはい、キモいキモい。キモくて結構。恥ずかしくてもオッケー。もうお前らには色々見られたから、俺はこれくらい何とも思わない。むしろもっと恥ずかしいところを見せたくなったくらいだ」

「意味わかんないっ!」


 俺が制服を少しはだけさせると火野が鞄を投げつけて来た。

 そんなしょうもないことで俺たち三人はしばらく笑い合っていた。俺は今までの悩みがどうでもいいと思える程笑っていた。


「はあー、おかしいっ。やっぱりハルって面白いね」


 湊土は笑い過ぎて目に溜まった涙を拭い質問した。


「でも、なんで友達じゃなくて仲間なの?」


 そういえばなんで仲間なんだろう。母に言われてなぜかしっくり来たんだけど。そこに明確な理由はない。あるとすれば……。


「仲間の方がカッコいいからかな? ほら、アニメとかでも最後に頼りになるのは友達より仲間って感じだろっ」


 やっぱこれだ。誰にも媚び諂わず後悔しないと言っていたあのアニメキャラも最後は仲間を想って死んでいった。だから俺は友達じゃなく仲間がいいんだ。


「うわぁ、そんな理由だったの。感動して損したかも……」


 火野はがっかりと言わんばかりに表情を歪めた。


「まあ、いいじゃないか。それに火野だって今更俺と友達になるより仲間の方がしっくり来るだろ?」

「うーん。それはそうだけど……。って、わたしとあんたって仲間になるの⁉ あれだけわたしに酷い態度取っておいて、よくそんなこと言えるよねっ⁉」

「だからそれは謝っただろ。お前の家の寿司は美味いっ!」

「お寿司だけじゃないー! 初めて会った時からずっとじゃん⁉ それを全部謝ってくれるまで許さないからっ」


 と火野は頬を膨らませる。確かにこいつには色々と迷惑かけたな。


「わかってるよ。お前が死ぬ間際までずっと謝ってやるから、とりあえず今は機嫌直してくれよ」


 俺がそう言うと火野と、なぜか湊土もアワアワとしていた。


「ちょっ、それ、どういう意味で言ってんの⁉」

「ハ、ハルっ。そういうことを安易に言っちゃ駄目だよっ!」


 どういう意味とか安易とか何を言ってんだ? 俺は単に火野は根に持つタイプだからそれくらいの時間がかかるっていう皮肉のつもりだったんだが。


「まあ、細かいことは気にするな。俺たち仲間になるんだから」

「細かくないし、それに仲間じゃないって言ってんじゃんっ。そもそもわたし茶道部だよ⁉」


 そう言われて俺はきょとんとした。


「え、お前まだ茶道部だったの? てっきりもう同好会に入ってるもんだと思ってた。なあ湊土?」

「うん。僕もそう思ってた。桃火ちゃんこれを機にFP同好会に入っちゃおうよ。美空さんも部長も桃火ちゃん欲しいって言ってたから、大歓迎だよ」


 俺と湊土は揃って火野を勧誘した。すると強情だった火野の表情は徐々に諦めに変わっていく。


「もう、そこまで言うなら入るよ……。ただし、わたしは仲間なんかにはならないからねっ」


 遂に火野が同好会入部を決意してくれた。俺と湊土はそれを喜んだ。


「火野は今まで通りにしてればいいし、仲間ってのは俺が勝手に思うだけだ。いつかお前もそう思ってくれれば、それでいいや」


 俺が笑顔を見せると、火野は呆れ顔でため息を吐いた。


「はあ~、あんたキャラ変わり過ぎ……わたしちょっと疲れちゃった。てか、もう帰ろうよ。とっくに八時過ぎてるから」


 火野はこめかみに手を当てると、ゆっくりと昇降口へと歩き始めた。


「ほんとだ。お腹も空いたし帰ろうっ」


 腕にはめた時計に目を遣り湊土は火野に続いた。

 俺は初めから靴だから昇降口へ行く必要はないのだが……。そういえば、まだ靴履いてなかった。

 

 俺は靴を掴み、

「おーい、俺を置いて行くなー」

 と二人を追いかけた。

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