第6話 マッスル正月営業
テレレッ♪テレレッ♪テレレッテッ♪Hey!!
寿司寿司寿司寿司寿司 好き♪
ファッキュウさん♪
「和尚~、また来てくれる~」
キャバクラ『奇凶夜』のやよい嬢に見送られて暗黒寺に戻る和尚。
「明日は正月、賽銭箱に溢れるお布施…いかいでか‼」
「行かないという選択肢はないYo」
手作り感満載の賽銭箱を担いで現れるファッキュウさん。
「ファッキュウ…なんじゃソレは?」
「この箱は置いておくだけで金が溜まるという不思議な箱ね」
「バカもん‼ 民の願いが込めらえれた想いを何と心得る‼」
「Boss…オメェに言われたくないYo‼ Youは、その想いをやよい嬢につぎ込んでるじゃねぇか‼」
「当たり前じゃ、民のやよい嬢への想いをワシは届けておるのじゃ‼」
「Meも届けるYo‼」
ドカッと暗黒寺の賽銭箱の横にファッキュウ賽銭箱が設置されたのでございます。
「いいだろうファッキュウ…コチラの賽銭箱はワシのもの、ソチラはファッキュウのもの…」
「OK、Boss‼」
大みそかの夜…
賽銭箱を前に仁王立ちのファッキュウさん。
腕組みする和尚。
「You達のマネーと想いを、奇凶夜へ届けるために‼」
時はアナザー室町…時代を代表するバカ2人であった。
暗黒寺から夜空に鐘の音が響き渡る頃…
「誰も来ねえな…」
「暗黒寺も大したことないねBoss、キャバクラ和尚を尊敬するヤツなんかいないってことYo、所詮、キャバクラと同じYo」
「どういう意味じゃ?」
「ハッ‼ お金で人を寄せているだけのペラい男ってことね」
「オマエ、どの立場で言ってるんじゃファッキュウ‼」
「もう待たないよ‼ Meは攻めに転じるYo‼」
賽銭箱を担ぐファッキュウ。
そのまま走り出すファッキュウ。
街で叫ぶファッキュウ。
「暗黒寺の托鉢だYo‼ 有り金を残らず吐き出すが吉‼ 自ら来ない場合は、こちらから訪問するYo‼」
大みそかに鐘より響くファッキュウの声、それはヤクザのみかじめ料とを遥かに超えていた。
BANG‼ BANG‼
「賽銭箱のほうから、やってきてやったYo‼」
扉を壊れるほど叩き、出てきた町人から金を巻き上げる。
無視すれば家を壊しかねないのだ、嫌でも扉を開けてしまう…。
「ソコソコ溜まったYo‼」
賽銭箱を担いだままキャバクラ『奇凶夜』へ走り出すファッキュウさん。
「や~んファッキュウさん来てくれたの~」Byやよい嬢。
『門松や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし』
HAHAHAHAHA‼
ファッキュウさん♪
テレレッテッテHey!!
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