第4話 マッスル虎

 テレレッ♪テレレッ♪テレレッテッ♪Hey!!

 寿司寿司寿司寿司寿司 好き♪

 ファッキュウさん♪

「なに? 巷で評判の? そのガイの名は…パンチ入道ファッキュウ?」

 ミチミチ…ムチムチ…と街を練り歩くファッキュウさんの評判はショーグンの耳にも

 入ってきた。

「ほう…何でも解決するとな?」

 性格のねじ曲がったショーグンがニタリと笑って新右衛門を呼びつけた。

「ハ~イ、新右衛門さ~ん」

「ナンですかショーグンさん?」

「YOU、ファッキュウとやらを連れてきちゃいなYo」

「OK、ショーグンさんMeに任せておくがいいね」


「…というわけで和尚さん、ファッキュウさんをキャッスルへ寄こすがいいね」

 暗黒寺の境内で和尚と話す新右衛門。

「おい、貴様…やよい嬢と旅行に行っただろ?」

「パ~ドゥン?」

「とぼけるなー‼ ゴリラ衛門がー‼」

「ウホッ?」

 バカにしたように新右衛門がおどける。

「んならぁー‼ 冥途に送ってやるわー‼」

「メイド喫茶がどうかしたのかYo」

 和尚の後ろからヌッと現れる巨大な筋肉だるまファッキュウ。

「おぉ~、Youが噂のファッキュウか?」

「ん、いかにも…どんな問題も拳で解決、パンチ入道ファッキュウさんとは、Meのことだ‼」

 ミチッ‼

 サイドチェストを決めるファッキュウ。

(只者じゃねぇな…この男…)

 新右衛門は初めて指名する嬢に対する期待と不安、ソレに似た恐れと高揚感を覚えていた。


「ほぅ…Youがファッキュウか?」

 ゴリラ侍こと新右衛門に連れられてショーグンの城に連れてこられたファッキュウさん。

 ショーグンにも無礼千万、大きく頷くのみである。

「ファッキュウ‼ ショーグンさんに無礼だYo」

「新右衛門、Youもまぁまぁだけどな…まぁ良い…呼んだのは他でもない、Me困ってるのYoね」

「ん、いかにも…どんな問題も拳で解決、パンチ入道ファッキュウさんとは、Meのことだ‼」

 ミチッ‼

 アブドミナル アンド サイを決めるファッキュウ。

「うん…それでね、この屏風のタイガーが夜な夜な家臣を喰っちゃうのYoね」

「…マジで?」

「そこでYouに、このタイガーを退治して欲しいのだ」

(どうじゃ…絵のタイガーをどう退治する?できまいよ…ククク)


「OK…Me、タイガーが出てくるまでココで待つYo」


 1週間、ショーグンの城で酒池肉林を堪能したファッキュウさん。

「新右衛門…あの男を寺に帰せ…金が幾らあっても足りん」


 HAHAHAHAHA‼


 ファッキュウさん♪

 テレレッテッテHey!!

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