第809話 屋根から
「やはり、今年もか」
深夜になると、ある家の屋根から白い左腕がいつの間にか生えて揺れている
「毎年、お盆になると必ず生えてくるな……まあ、害は無いんだが」
かれこれ10年はずっと確認していた
だが、今年はいつもと違った
過去10年は空き家だったが、今年は引っ越してきた人が居る
「ん……?」
いつもはただ揺れているだけだった左腕が、今年はまるでおいでと招いている様に見える
「何事も無ければいいが」
自分に何かある前に、その家から立ち去った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます