第808話 双子
ある家に、双子の女の子が居た
女の子は10歳で、その容姿は両親でも区別がつけられないくらいそっくりだった
ある日、夫は夫婦げんかの末に妻に手をかけてしまう
その様子を、女の子が見ていた
「待て!」
見られたからには、娘と言えど口封じのために殺すしかないと夫は考え、部屋の外に飛び出す
女の子は、そのまま部屋へと逃げ込んだ
夫は追いかけて部屋へ入ると、そこには双子が寝ていた
いや、どちからは狸寝入りのはずだが、どちらがそうなのか分からない
そうしているうちに、双子は同時に目覚めた
「「何、パパ。どうしたの?」」
双子は示し合わせたように全く同じセリフを言う
夫は、どちらが現場を見た娘なのか分からなかった
そして……
夫は、双子を殺して近くの湖へと死体を捨てた
妻は、バラして山へと捨てた
それからしばらくして、湖で女の子の幽霊を見たという人が現れた
そして、女の子はこう尋ねるという
「「どっちが悪い子?」」
全く同じ見た目の女の子2人。勘で答えるしかない
答えを外した場合、ちぎれるまで双子に両腕を引っ張られるらしい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます