第670話 能面
文化財指定がされているとかなんとかという古い屋敷がある
入場料はかからないが、土足は厳禁だ
その部屋の一つに、能面のようなものが飾ってあり、古い雰囲気とも合ってなんともいえない怖さがあった
他の部屋に行ったとき、能面があった部屋から高笑いが聞こえた
「あーはっはっははは」
他の観光客でも来たのだろうか? それにしても、あんなに大声で笑うなんて……
そう思いながら他の部屋も見て回った後、入口へ戻るためにまた能面の部屋へと着た
「あれ?」
その能面は、最初に見たときよりも口が大きく開いていた気がした
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