第658話 豪雨で

気温が高くなるとひどい雨が多くなる、いわゆる豪雨だ


大体、気温が下がった夕方から夜にかけて降る


「あーあ、じめじめして嫌だな」


窓は叩きつける雨粒で外も見えないくらいだ


雨の音がザーザーと鳴っている時のとこだった


ピチャピチャと、まるで子犬が皿のミルクを舐めるような音が混じっている気がした


その音が気になって仕方がない


ピチャピチャピチャ


その音がどこから来るのかと思ったら、自分の家の2階からだった


2階へあがり、窓の外を覗く。すると、ピチャピチャと瓦を舐める猫がいた


ただ、その猫の首が半分切れており、そこから滴る自分の血を舐めていた

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