第646話 何もない場所で

神社の境内を歩いていた


有名な観光地で、観光客も沢山いる


参拝をしようと、さい銭箱に向かった時の事だ


「うぷっ」


顔に何かがかかる。顔をさぐってみるが何もない。しかし、何かがある感覚がある


しいていえば、蜘蛛の糸が顔にかかったような感じだ。違うとすれば、顔を触っても何も無い事だ


首から耳、頭など順番に触っていく。周りの人は「何してるんだこいつ」という目で見るが、気にしないでほしい


触っても分からないので、仕方なく先に参拝をする


そして、立ち去る時に顔にかかっていた何かが放れた感覚があった


一体何だったのか、よくわからない体験だった

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