第635話 タクシー
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。時計を見ると夜の10時だった
私は今年受験のために、学校近くの親せきの家に泊まっている
しかし、今日は親せきが出かけているため誰も居ない
一体誰だろう。宅配便にしては遅すぎるし、もしかして親せきが急に戻ってきたのだろうか。それなら鍵を開けて入ってくるよね
とりあえず玄関に行く。そして、ドア越しに尋ねる
「どちら様ですか」
「タクシーの運転手をしている者です。あなたのご友人をお連れしました。お金が無いというので、代わりに払っていただけませんか」
声だけ聴くと、結構若い感じがする
「えっと。私は今月こちらに来たばかりなので友人に心当たりがないのですが……?」
すると、何の返事もなくなった。変に思い、ドアに近づく
ドンッ
ドアの下の方が蹴られたような音がしてビクリとする
それっきり、今度こそ本当に何の音もしなくなった
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