第602話 迷宮入り

カオルとハルカは大学で知り合った友達だ




カオルは高校を卒業と同時に車の免許を取っていた




夏休みに入り、2人は新潟県の有名なトンネルへ肝試しに行くことにした




カオルは魚津生まれで、ハルカは高岡生まれだったがハルカは免許を持っていなかったのでカオルがハルカの家まで迎えに行くことになった




トンネルとは逆の方向だが仕方がない。午前中は高岡で遊び、少し暗くなってから移動することにした




しかし、まだ明るかったため2人は海王丸パークで時間をつぶすことにした




カオルは行ったことが無かったため、少し迷ってしまったが無事につくことができた




そこで食事をとり、大分暗くなってきたため移動しようとした




2人が車へ移動したとき、食事した場所で2人を見ていたのか3人の男が後ろをついてきていた




「ねえ、君たち、俺たちと遊ばない?」




男の一人がナンパしはじめた




「私たち、これから肝試しに行くから遊びません」




無視して通り過ぎればいいのだが、男たちがしつこいのでついつい反論してしまった




すると、男たちは車の進路をふさぎ、通れなくしてしまった




そのころには辺りは暗くなっており、初めて来たカオルには他に出口があるのかどうか分からなかった




「俺たちも肝試しに行くからさ、ほら」




男の一人が、ハルカの手を車の窓から引っ張る。それを見たカオルは、車を無理やり発進させた




男たちは轢かれそうになり、あわてて避ける。しかし、運の悪いことにカオルが直進した先には段差があった




「きゃぁ!」




段差の衝撃にパニックになったカオルは、アクセルから足を離すことが出来なかった




そして、その先は海だった




これは、実際の事件をもとにしたフィクションです。登場人物は仮名です

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