第564話 おかしい

友達と、ある目的地まで別々のルートを通って車で行くことにした




俺は、少し遠回りだけど信号が少ないルート




友達は、最短距離だけどこみやすく、信号が多いルート




仮に信号が全て青で、混んでなければ友人の方が早く着くが、そんなに都合のいい事は無いだろう




1時間もかからずに目的地に着くだろう




約1時間後、大体思っていた時間に着いた俺は驚いた




友人の車がすでに駐車場にあったのだ




「おい、どうやったんだ? スピード出して飛ばしたのか? 赤信号無視か?」




友人の性格上、そういう事はしないと思っているが、信じられなかったので冗談気味に言ってみる




「え? 普通に運転してきたよ。むしろ、そっちが遅くなったのかと思った」




この話はここで終わり、目的地で遊んだ後に帰る事になる




「じゃあ、帰りはルートを交換しようか。最短ルートできたんだろ?」




という事で、帰りのルートを交換する




帰り道は、分かっていた事だが信号には捕まるし、混雑していた




右折車が居るたびに信号が青信号で1台しか進まない時もあった




結局、1時間半かかって家に着いた




友人が何故早く着いたのか分からないままだった




その後、友人の車に乗せてもらって同じ目的地に行ったのだが、早く着かなかった




おかしい

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