第531話 アパートの住人?

「おはようございます」




「ああ、おはよう」




俺がこの辺に引っ越してきたとき、偶然見かけた女子高生に一目ぼれした




年齢は10は違うだろうが、関係ない




美人という訳では無いが、愛らしさがあって、一緒に居るだけで心が安らぐ




そんな彼女を狙っている学生を見かけた




偶然を装って彼女に近づこうとしているが、俺にはバレバレだ




鈍感……いや、ほんわかしている彼女は全く気付いて居ないだろうが、その男子学生は彼女に惚れているのだろう




しかし、彼女は俺のものだ。暗くなった時に刺してやった




彼女の家はアパートだ。1階上から彼女が家から出るのを見てからエレベーターに乗る




すると、必ず彼女と一緒になれる。俺は別にここに住んでいるわけではないが、誰でも入れるしな




そして、彼女と一緒に歩く




別に俺は会社には行っていないが、印象をよくするためにスーツを着ている




さすがに学校まで一緒に行くと怪しまれるから、ほどほどの場所で別れる




その後は、いろいろと時間を潰し、彼女が帰ってくるのを待って、偶然を装って一緒に帰るのだ




さすがに帰りまで一緒だと、怪しいだろうし、何より早すぎる帰宅は会社に行っていないとバレてしまう




だから、夕方暗くなるころがベストだろう




はぁ……はぁ……そろそろ一緒に歩くだけじゃ我慢できなくなってきた




彼女の、あの愛らしい目玉が欲しくてたまらない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る