第523話 頭の中に

ボーッとしていたら、頭の中に声が聞こえてきた




「俺は20年後のお前だ。これからいう事をよく聴け」




「な、なんだ!?」




俺は立ち上がって辺りを見回したが、自室に誰かが居るという事は無い




まさか、ラジオでも受信したのか? 俺って銀歯あるし……




「違う。未来の技術だ。だが、法律にひっかかるからバレたら俺の命が危ない。けれど、これが成功すれば俺は億万長者だからリスクを犯してでも伝える」




「それは実質俺が億万長者になるってことだな? よし、話せ!」




「これからある会社の株が暴騰する。10年後だ。近々上場するはずだから、上場したらすぐに買え。会社の名前は……」




そこで通信が切れた




「おい、どうした!」




「あーあー、あなたが受信先の方ですね? 法律により、あなたの記憶を消させてもらいます」




すると、目の前に一瞬で人が現れた




20年後も警察の服は大して変わらないようだ




「それでは、失礼」




俺は何をしてたっけ……




思い出すためにボーッとしていたら頭の中に声が聞こえてきた




「俺は別次元のお前だ。これからいう事をよく聴け!――」




信じるか信じないかはあなた次第

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