第433話 増えた

「あれ? おかしいな?」




俺は某小説を気軽に投稿できるサイトでホラーを書いている




すでに何百という話を載せているのだが……ふと、題を確認していた時の事だ




もともと思いついた時に思いついた物を書いていたので、書く予定とか何を書いてきたかというのは自分でもサイトを見て初めて分かる




だから、題名が被らないように見直したつもりだったのだが……




「なんか、書いた記憶が無い話があるぞ?」




コメントがついているのだが、内容は覚えていない。だから、その話を読んでみたのだが、自分でも見た記憶が無い話だった




「何これ、こっわ……」




こんな話書いたっけ? 書いたなら何を思って書いたんだ? と言うような普段とは違う書きぶり




自分自身でも怖くなってその話を消した




次の日、なぜかPVの数がいつもより増えていた




「え……、1時間で400話読んだ人いるの?」




短い話とはいえ、1時間で読める量では無いと思う。時間帯は……朝の4時?




そして、昨日消した話が、なぜかまだ残っていた




それも、中身が変わっていた




最後に、『今度消したら、呪うよ?』と書いてあった




自分で書いたならこんなものは書かない……




夏が近づくと不思議なことが増えるのがホラー……

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