第368話 交換

こんにちは、山内花林です。




これは、ある女の子から始まった恐怖体験です




その女の子は、私の学校の女の子(仮にユリアちゃんとします)の親戚の女の子で、違う県に住んでいたそうです




「交換しよう!」




「いいよ!」




正月に親戚で集まった時、その子が持ってきた人形と、ユリアちゃんの持っていたおもちゃを交換したそうです




ユリアちゃんは、何故かその人形がとても欲しくなったそうです




さっそく、ベッドで一緒に寝たり、おままごとに使ったりしていたそうです




しかし、しばらくすると常に疲れた感じになったそうです。学校でも体育を休みがちになり、授業にも集中できなくなってきたそうです




あるとき、ユリアちゃんの家に遊びに行った女の子が居たそうで、ユリアちゃんの持っていた人形が大変気に入ったと言って、自分の人形と交換して欲しいと言ったそうです




ユリアちゃんは疲れていて、深く考えることもできずに「いいよ」と答えたそうです




その女の子は、しばらくして引っ越していったそうですが、人形が無くなって以来、体調は徐々に回復していったそうです




その人形を見せてもらったところ、何か嫌な気配がしましたが……




あの体調不良は、果たして人形のせいだったのでしょうか?

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