第333話 目が合う

ゲームをやっていた時、何かの視線を感じた




ゲームと言ってもゾンビや幽霊が追いかけてくるようなホラーなやつではなく、妖怪を見つけるタイプのやつである




家には親や兄弟もいるため、怖さは感じなかったし、そもそもホラー系ではない




視線の先を探すように、狭い部屋をぐるっと見渡すが特に変化はない




次に、床や机の下も見るが特に何も見当たらない




一旦休憩しようとベッドに転がった時、天井にある「目」と目が合った




「あーあ、見つかったか」




そう言って目が消える。俺は妖怪が逃げるというのはゲームだけかと思っていた




それに、そいつには口が無かったのにしゃべったなとどうでもいいことを考えていて怖くなかった

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