第332話 午後2時ごろ
給食を食べ終わり、眠くなる午後の2時ごろ
うつらうつらしていた俺は、頭を乗せていた腕がズルッと滑ったことによって目が覚めた
本来、国語の授業であったはずだが、教室には誰も居ない
「何だ? みんな移動したのか?」
慌ててどこに行けばいいか分からないが教室から出ようとしたところで、黒板に何か書いてあるのに気が付いた
ただ、それは某2chみたいな感じで時間とセリフが書かれている。おかしなことに、それはリアルタイムで書き換わっている事だ
名前:名無しさん:20XX/0X/0X(木) 14:13:42
おっ、あいつ起きたみたい
名前:名無しさん:20XX/0X/0X(木) 14:14:12
やっとかよ。ま、俺らにゃ関係ない
名前:名無しさん:20XX/0X/0X(木) 14:15:21
だよね、うける
「何だこれ……」
まるでどこからか俺を見ているかのような文章に周りを見渡すが、何も見えない
名前:名無しさん:20XX/0X/0X(木) 14:16:55
あいつ、私らを探してる?
名前:名無しさん:20XX/0X/0X(木) 14:14:72
まじうける。無駄じゃん
名前:名無しさん:20XX/0X/0X(木) 14:14:137
うちらは窓に
段々と表示される時間がおかしくなったところで、「窓」という言葉を見た瞬間に思わず窓を見てしまった
そこには、生首だけのクラスメイトがぎっしりと窓を埋め尽くして俺を見ている。さっき見たときは誰も居なかったはずなのに
俺は気が遠くなって倒れたと思った瞬間に、目が覚めた
「あれ?」
「おい、寝ぼけるな、ちゃんと座れ」
そこはいつもの教室で、国語の授業の途中だった
ただ、黒板にはわざと消し忘れたかのように 名前:名無し が左上に残っていた
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