第329話 知らない番号
携帯の電話帳を整理した時の事
知り合い、仕事関係、友人、親戚などの区分に分けていた時、知らない番号があった
名前には「知り合い」とだけ入力してあるので、見覚えのない番号ではあるが知ってる人の電話番号だろうと知り合いのフォルダに突っ込んだ
夜中の2時に電話が鳴る。着信音で分けていたので、この着信音は知り合いだと分かる
「この番号は……知り合いと登録したけど、誰だったか分からなかったやつだ」
こんな時間にかけてくるなんて、近い知り合いだったか? それだったら友人と登録してたよな
なんて事を考えているうちに10秒くらいで切れた
まあいいかと思って寝ようとしたところ、もう一度着信が鳴る
「重要な話か? 誰かが緊急入院したとかか? ……もしもし?」
念のため通話にしたが、音が全くない
「もしもし?」
「もしもし? 誰?」
女性の声で逆に向こうから誰と聞かれた。声に聞き覚えはない
「そちらは誰ですか?」
聞き返すと、ブチッと切られた。とりあえず、そのまま電話帳には残しておくことにした
10年後、不思議なことにお見合いでその電話番号の持ち主に出会うことになった
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