第286話 バレンタイン
こんにちは、山内花林です。
バレンタインの日に、好きな男の子にチョコを渡した女の子が居ました
その女の子は、次の日にその男の子に聞きました
「チョコ、おいしかった?」
「おいしかったよ、ありがとう」
それだけで終われば、リア充め! だったのですが……
「あのチョコの中に、私の血肉が入っていたけどおいしかった?」
そう、その女の子は可愛いけれど少し頭がおかしかったのです
「え?」
男の子は一瞬ぼけっとし、理解が追いつくと泣き出してしまいました
何も言わなければ、チョコと一緒に熱した多少の血肉などを食べたところで何の影響も無いと思いますが、それを聞いてしまった以上、気持ち悪さが勝ったのでしょう
騒ぎを聞きつけて先生が来ましたが、女の子はとぼけ、現物のチョコも無い事から証拠もなく、嫌な気持ちだけが残りました。それに、男の子にも何の健康被害もありませんでした
しかし、その帰り道、雪道ですべった車が、その女の子を轢くという事故がありました
女の子は、数日間意識が戻らなかったそうですが、幸い後遺症は無く、今は普通に登校してきています
しかし、その子の話では、意識の無かった間も学校へ通い、ご飯を食べ、風呂に入り……と日常生活を送っていた夢を見ていたそうです
ただ、それはチョコを食べた男の子からの視点だったそうです。実際、受けていなかった数日間の授業を知っていたので、皆怖がっていました
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