第252話 山道のカーブで

良く事故が起きる山道のカーブがある




別にそれを検証しに行ったわけではないが、たまたまそちらへ行く用事があったのだ




夜も8時を回り、あたりは暗い




山道だけあって外灯も少ないが、ヘッドライトを付けていれば暗すぎて事故るという事はなさそうだ




それに、カーブが連続するというわけでもないので、急に車が飛び出てくるという事もない




「何で事故が多いんだろうな」




俺はあくびをしながらふと、対向車の運転席を見る




すると、運転しているのは骸骨だった




「は!?」




俺はそれに気を取られ、危うくガードレールにぶつかるところだった




スピードを落として次の車の運転席を見るが、普通のおじさんだったり、おばさんだったり




「見間違えか……?」




そう思ってカーブミラーを見ると、ミラー自体が骸骨の様に見えた


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る