第243話 飼い犬
体重が40kgほどもある大型のセントバーナードを飼っている70代の夫婦が居た
セントバーナードはオスで、大変賢かったらしい
買主の言う事はきちんと聞き、留守番すらこなしたようだ
ある日、夫が病気で入院した。ガンだったらしい
長引く病院生活のため、夫人は少しずつ痴ほう症になってきたようだ
最後の方には、夫が居る事すら忘れてしまい、知らぬ間に夫は帰らぬ人となった
セントバーナードと夫人は一緒に暮らしていたが、だんだんとエサの用意すら忘れるようになった
「はぁ、何で生きているのかしら。死んでしまいたい」
夫人は独り言でそう言ったかどうかは知らない。しかし、数日後、夫人はセントバーナードに半分食べられた状態で見つかったらしい
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