第218話 携帯を拾った
道を歩いていると、携帯が落ちているのに気が付いた
その時代の携帯はまだ指紋認証や、ロック機能の無い、いわゆるガラケーである
俺は警察に届ける前に、どんな持ち主なのかと携帯を開いた
メール無しとは珍しい。待機画面もデフォルトっぽいし、写真も無しか
俺は歩きながらも携帯を触る。スケジュールも空白、電話帳すら空かよ、手掛かりも無いな
そう思っていると、一本だけ動画が入っていることに気づいた
どんな動画が入っているのかと再生すると20歳くらいの男が映った
「今この動画を見ているやつ、早く逃げろ! これはゲームだ。あいつらに見つかったら・・」
そこで銃声が響き、携帯が地面に落ちたようで、男が画面から見えなくなる。足音がして携帯を拾い上げられた
「次はお前の番だ」
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