第214話 冷蔵庫に

プルルルルッ、プルルルルッ





「もしもし?」





「お母さんよ、今日はちょっと遅くなりそうだからおやつは自分で冷蔵庫から出して食べてね」





僕は小学校も高学年になり、一人で留守番をするようになった





お母さんは今日は美容院に行くというので、お昼からお出かけしていったけれど、遅くなるみたい





僕は2階でゲームをしようとテレビをつけた





すると、玄関の鍵がガチャリと開く音がした





僕は今ゲームを付けたばかりなので、「おかえり」とだけ言ってゲームを続けた





お母さんからの返事はなかったけど、気にしない





台所で冷蔵庫を開く音がした





そこで僕は、おやつがあることを思い出したので、ゲームをきりが良いところでやめて1階へおりた





「お母さん、おやつは?」





僕は台所の扉を開けるなりそう聞いたけど、誰も居なかった





「トイレかな?」





僕は気にしないで冷蔵庫をあけると、知らない女性の生首が入っていた





「ぎゃあっ!」





僕は慌ててトイレにいるであろうお母さんの所へ向かった





トイレを開けると、首の無い体だけがあった





気が付くと、僕はソファーで寝ていた





夢だったんだろうか?





プルルルルッ、プルルルルッ





電話を取ると、お母さんが帰り道に交通事故を起こして女性を轢いたことが分かった


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