第213話 不思議な横断歩道

こんにちは、山内花林です。




最近、不思議な横断歩道があるというので友達と見に行きました




信号のある横断歩道で、人通りはそれなりにあります




死亡事故は聞いた事が無いので、呪われてるという事は無いと思うのですが




友達が試しに歩いてみましたが、何もありません




「うーん、時間とか関係あるのかな?」




そもそも私は何が起きるのかも聞かされず、不思議があるとしか聞いていないのですが




すると、向こうから70歳くらいの女性が横断歩道を渡り始めました




横断歩道の真ん中にさしかかったとき、その女性は何かにつまづいて転びました




「大丈夫ですか?」




「え、ええ。大丈夫よ。ありがとうね」




友達は手を差し出して起こしてあげていました。小学生なので、大した力は無いので、自力で起き上がったのと変わりなさそうですが、こういうのは気持ちですよね




女性が恥ずかしそうに急いで横断歩道を渡った後、私達も信号が変わりそうだったのですぐに渡りました




「どうするの?」「もう一回やって何もなかったら帰ろうか」




友達は、もう一度信号が青になった時に横断歩道を渡り、先ほどの女性が転んだところで友達も転びました




「大丈夫?」「何かが足にひっかかったような・・・何もないね」




友達は不思議そうに足元を見て、何もないことを確認して立ち上がりました




私には、そこに寝っ転がっている犬の霊が見えました

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