第209話 迷子?

泣いている子供が居た





3歳くらいの男の子で、上は半袖、下は半ズボン。上は白、下は黄色





今日は昨日の夏日が嘘のように、外気温は15度しかない





俺はその子に声を掛けようかどうか迷った





新聞で、3歳くらいの男の子の迷子を助けた中学生が表彰されていた事が頭をよぎった





俺は考えるより先に行動した方がいいと誰かに言われた気がした





「僕、迷子かい?」





すると、男の子はピタリと泣き止み、頭だけが180度後ろを向いた





その子の顔は、満面の笑みだった





俺は意識が遠くなる間に、やっぱり夜中の12時に迷子は無いよな・・と思った

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