第158話 リサイクルショップ

私はガラクタを集めるのが趣味だ




ガラクタと言っても、主に集めるのはアンティークの時計や、古いラジオ、オーディオ、何に使うか分からないが、デザインが気に入った機械等だ




中古ショップで今日も何かないかと探していると、見た目は新しく、どこが壊れているか分からないが、ジャンク品として売られていた時計なのか、タイマーなのか分からない物が気に入った




部品取りにするか、修理するか迷ったが、買う事は決定していた




家に帰ってネジをはずし、中を開けてみる




すると、中には機械が入っておらず、紙が一枚ひらひらと床に落ちた




「重さは感じたんだけどな?」




明らかに開けた後には軽くなっている気がする。実際、外側をもう一度持ち上げてみても、最初程重くはない




そして、床に落ちた紙を拾って驚いた




「魑魅魍魎」




そう書かれていた




私は気味が悪くなり、その時計なのかタイマーなのか分からない物を捨てた




しかし、その夜から私の部屋の壊れた機械たちが、しゃべるような音を出すようになってしまった


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