第159話 デスゲーム

午前0時にメールが届いた




メールにはこう書いてあった




ルール1:このメールを削除したり、受信拒否したりしてはいけない。電源を入れていない場合も受信拒否とみなす




ルール2:このメールに書かれている命令は、当日の午前8時30分から午後3時00分の間に達成する事




ルール3:上記の時間内は校内に居る事




ルール4:以上のルールが守られなかった場合、死亡する




命令:本日、出席番号1番の人は、出席番号10番から腕を受け取る事




俺は変なメールだなと思いつつ、学校へ向かった




俺達のクラスは30名で、高校としては普通だと思う




学校へ着くと、みんなこのメールの話題で持ちきりだった




出席番号1番の相田は、出席番号10番の江田に怒鳴っている




「お前の腕を寄越せよ!」




「無理に決まっているだろ!」




そう言っている間に8時30分になり、先生が入ってくる




先生にはメールが来ていないのか、普通に「静かにしろ! 出席をとるぞ」と言った




相田も、自分の命が本当にかかっているのかどうか半信半疑なのか、素直に席に戻った




授業と授業の間の休み時間に、相田は江田に詰め寄るが、良い返事は無い




当然だろう、腕を一本失ったら死ぬかもしれないのだ




大体、こういうゲームのセオリーは下記の通りだ




1:最初に命令を受けた人は大抵実行不可能な物であり、死ぬことによって本物だと実感する




2:次に命令を受ける人は簡単な命令で、大抵の人は生き残る




3:理不尽な命令によって一気に人数が減る




4:主人公を含めた何人かで真相を解明してクリアするか、全滅する




俺は、今日の命令はその1にある実行不可能なものだと思っている




そう思っていたら、昼休憩になり、午後3時に近づくにつれて相田の様子が鬼気迫るものになってきた。もしかしたら、相田もこういうルールの小説などを読んだことがあるのかもしれない




そして、午後2時20分。図工の時間に相田は江田の腕をノコギリで切り落とした




その時、メールが届き、「出席番号1番 命令を達成」と書いてあった




命令に従わず、メールを受信拒否していたのか、携帯の電池がたまたま切れたのかは分からないが、出席番号23番の女子の頭が吹き飛んだ




教室は阿鼻叫喚になり、警察と救急車が呼ばれた




死亡した23番の女子が布をかけられて連れて行かれ、腕を斬られた江田も一応生きていて、救急車へ乗せられていく




事情聴取の為に、クラス全員がパトカーに乗せられて連れて行かれた




午後3時になったとき、校内に居なかったクラスメート全員の頭が吹き飛んだ




そして、俺の携帯にメールが来た「出席番号6番 命令を達成。ゲームを終了します」




俺はトイレから出ると、警察に連れられてパトカーに乗った

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