第102話 人を轢いた
警察に一本の電話があった
「人を轢いたみたいです」
警察官が現場にかけつけると、男性が軽四の隣で待機していました。男性は、警察官の方へ近づいてくると、車を指さしました
「見てください、車の下に人がいます」
一緒に来ていた救急隊は、慌てて車の下を確認しましたが、人の姿はありませんでした
警察官は、車の近くを探しましたが、人も、血痕もありません。男性が、覚せい剤を使っているのではないかと疑いかけたとき、近くを通りかかった軽四が急ブレーキをかけた
女性が慌てて降りてきて、車の下を確認する
「どうしましたか?」
警察官は、男性は同僚に任せ、女性に声をかけた
「人を轢いたような気がして・・・」
警察官は、近くに居ましたが、何かにぶつかったような音はしていませんでした。軽四の下を見るけど、男性と同様に何も見つかりませんでした
後日、近くの防犯カメラや、ドライブレコーダーを調べましたが、何も映っていませんでした
しかし、それから何度か「人を轢いたかもしれない」という連絡が入るので、詳しく付近を探すと、近くの茂みに、黒い猫の死体がある事に気が付きました
その黒い猫の死体を供養すると、それ以来「人を轢いた」という電話が無くなりました
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます