第49話 かぎっ子

こんにちは、山内花林です。





私は、かぎっ子ではありませんが、たまに両親が家にいない時があります





そういうときは、玄関で鍵を開けて「ただいま」といいます





かぎっ子の友達は、いつもそういって、万が一誰かが着いてきていても、家に誰かいますよとアピールできるからだそうです





私は友達に、もし誰もいないのに「おかえり」って言われたらどうするの?とからかいました





また、一人で家にいるときは、テレビをつけて誰かいますよアピールをするそうです





ある日、その友達が家に帰った時、鍵が閉まっていたそうです





ただ、家の中からはテレビの音がするので、鍵を開けてもらおうとインターフォンを押したそうです





それがまずかったのでしょう





友達は、誰も出てこないため、鍵を取り出して開けました





一応、「ただいま」と言ったそうですが、すぐ後ろから、「おかえり」と言われました





振り向くと、知らないおじさんが後ろに立っていたそうです





友達は、びっくりして扉を閉め、鍵を閉めたそうですが、すぐにガチャガチャとドアノブを回されたそうです





しばらくしてあきらめたのか、静かになりましたが、もしかして他に鍵が開いている場所があるかもしれないと不安になったそうです





リビングの鍵が閉まっているか確認しようとカーテンを開けると、さっきのおじさんがベタリとガラスにくっついていたそうです





友達が叫ぶと、逃げて行ったそうですが、もし、ガラスを割られて入られたら・・と考えると、今でも一人で留守番ができなくなったそうです





後で聞いた話だと、帰った時に聞いた音は、テレビではなく、いつの間にか置いてあったラジオから流れていた音だったそうです


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