第27話 人形の中から

こんにちは、山内花林です。




昔の話です




私の父は、昔ゲームセンターのクレーンゲームでよく人形を取っていたそうです




人形が欲しいわけではなく、取ることが楽しいので、同じ種類の人形もたくさんありました




ごまちゃんの人形とか、馬のぬいぐるみとか、ふわふわの感触が良かった記憶があります




しかし、十体を超えたあたりから、だんだんとかごに入れるだけで、たまるだけになってきました




数体はバザーやイベントに寄付したりして減らしたのですが、それ以上にたまります




しかし、あるときを境に人形を取るのをやめたそうです




今の家とは違い、以前はアパートに住んでいたそうです




2部屋しかないのですが、夜に寝ていると、隣の部屋からごそごそと音がしたそうです




それも、毎日のように




休日に、その音の原因を探ろうと、人形をためていたかごをひっくり返したそうです




すると、なんと中からネズミが・・




そう、人形の中に巣を作っていたのです




それ以来、ふわふわの人形を取るのをやめ、プラスチック製の人形やお菓子などの景品を取ることに変えたそうです


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る