第28話 蝶が

こんにちは、山内花林です。




これは、友達から聞いた話です




友達は、夏休みに田舎のおばあちゃんの家に遊びに行っていたそうです




おばあちゃんの家の裏には、ちょっとした雑木林があるそうです




友達は、親戚の男の子とその雑木林で虫取りをしていたそうです




といっても、友達は虫があまり好きではなく、男の子が虫取りをしていたというのが正しいそうですが




セミを採っていた時の事です、友達は、見たことのない赤い蝶を見つけたそうです




男の子にそれを教えると、セミよりいいなと興味を示したそうです




蝶は、木から木へ素早く飛んでいくため、なかなか捕まえるチャンスがなかったそうです




男の子は、夢中になって追いかけていき、友達はだいぶ離されてしまったそうです




遠めに、蝶が茂みの上に止まったのを見たそうですが、男の子が見当たりません




蝶の方に近づくと、蝶は友達のほうに飛んできたそうです




友達は、ぶつかると思って立ち止まり、目をつぶったそうです




ぶつからなかったようで、目を開けると、目の前には2mくらいの段差があったそうです




草に隠れて見えませんでしたが、あと1歩踏み出していたら落ちていたかもしれません




友達は、下をのぞき込むと、男の子が倒れていました




幸い、骨折などはありませんでしたが、擦り傷や鼻血でひどいことになっていたそうです




おばあちゃんに大層怒られたそうです




その蝶は、友達を助けたのでしょうか、それとも捕まえようとした男の子に罰を与えたのでしょうか


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