第23話 走らされる

中学の頃、学校の行事で山に登ることがありました





標高200~300mくらいで、午前中で十分登れる高さです





標高は低いですが、なだらかなのと、周りがうっそうと茂った森のため、頂上が全く見えません





グループごとに登ることになっていて、午前中に戻れるのであれば、いつ出発するかは自由でした





私たちのグループは最後の方で、最初のグループはすでに戻ってきているくらいでした





そろそろ行こうかと、出発し、10分くらいたったころ、林の中からザッザッと音がします





当然、林の中には道は無く、自分たちの歩いているところは砂利が引いてあるため、土を歩くような音はしません





私たちは少し歩くスピードをあげましたが、音はついてきます





とうとう走り出し、急いで頂上に向かいました





走っている間は音はしませんでした





息を切らしながら頂上に着き、落ち着くまで休んでいました





そろそろ帰らないと時間的に間に合わないと思い、急いで下山しているときは何もなく、歩き出すとまたザッザッと音がします





いやいやでも出来る限り早く下山しました





他のグループに聞いてみると、他のグループでも音を聞いたそうです





結局、何の音だったのかは分かりませんが、ずっと歩いていたら何か起きていたのでしょうか

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