第24話 収穫

今年の天気は荒く、何度も嵐の様な風や雨が降った





「やったわ、待望の赤ちゃんよ」





私は独り言の様に呟くと、愛しく見ていた





私にはたくさんの子供がいるけれど、どれも比較できないほど大切な存在だ





私は愛情をこめて育てていく





赤ん坊はぐんぐん成長し、あっという間に育っていく





そろそろかしら?そう思った時、急にカラスが子供の一人に食いついた





「やめて!」





私の声など聞こえない様に、子供が連れ去られてしまった





悲しんでいる暇はない、他の子を一生懸命育てよう





私はそう思っていた





それ以降、カラスが襲撃してくることも無く、独り立ちする時期が来たと思った





すると、50代くらいの男性が、私の子供を次々と連れ去っていく





「やめて!」





私の声が聞こえたのか、小さな子供は連れていかれなかった





しかし、数日後にまた子供が連れ去られ、最後には一人も残らなかった





収穫されたミニトマト

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