第61話 ケルベロVSロキエル
レ「まさか、こんなやつまでいたとはな。」
俺は気分的に疲れて、床に大の字で寝っ転がった。
レ「・・・グーラを復元するか?」
俺がボソッとつぶやくと、「ダメです。」と弥生がコアを奪い取って踏み潰した。
その後、夜まで狩りを続け、ステータスを上げ、装備も新しく作り直した。
源零:HP2013、MP1260、攻撃力210、防御力350、素早さ250、魔力250、スキル:分裂、MP自動回復(小)、装備:スラタン(刀)・攻撃力130、スラコート・防御力100
形無弥生:HP1292、MP1530、攻撃力650、防御力210、素早さ320+224、魔力200、スキル:変化、投擲術(8)、空間魔法(5)、透明化、装備:スラクナイ・攻撃力120、スラ手裏剣・攻撃力100、スラマフラー・防御力100、忍者服・防御力5
俺達はホテルに戻ると、改めてイルナの歓迎会を開いた。といっても、料理はケルベロちゃんが用意するけどな! コーラに、サイダー、ピザにチキン、ハンバーグに手巻き寿司と色んなものを取り寄せた。ふと、ケルベロちゃんに「一緒に食べるか?」と聞いてみたが、「勤務中なので、遠慮しますワン。」と断られた。
イルナは、「このシュワシュワした水、おいしいです。」とか、「このピザ?とかいうチーズがおいしいです。」と喜んでいた。歓迎会は盛り上がり、解散すると静かすぎて寂しくなるくらいだった。
レ「楽しかったな、アヌビス。」
ア「我も、豊穣の祭り以来かもしれぬな、こんなに楽しんだのは。」
俺は腹いっぱいになって腹をさすりながら、寝転んでいると、腹の上にドカッと乗ってきた。零に0ダメージ。ふん、もうすでにダメージを受けなくなったから、好きなようにするがいい。アヌビスは、反応が面白くないのか、腹の上でジャンプした。零に0ダメージ。
レ「お前が何をしようと、俺がダメージを受けることは無いぞ。」
ア「ほぉ、言ったな?」
アヌビスは、ジャンプすると股間を踏み抜いた。クリティカル発生、零に115ダメージ。
レ「それは止めろ!」
ア「おや? 何をしようとダメージを受けないのでは無かったのか?」
レ「クリティカルはダメに決まっているだろ! あと、魔法もダメだからな!」
アヌビスは、右手に集め始めていた闇を霧散させた。魔法はシャレにならないから止めろ!
ア「じゃあ、イルナと遊ぶのじゃ!弥生の所へ行ってくるのじゃ。」
レ「ああ、好きにしろ。」
ふぅ、やっと静かになった。一人になるのは久しぶりな気がする。一人暮らししていたころを思い出すな。すると、転移してくる魔法陣が見えた。メィルか?
ロ「あらあら、変なところにつながったわね。」
見ると、神話の挿絵に出てくるような綺麗な女性だった。蝙蝠の羽に、ヤギの様な角があるが、神の様なオーラを感じる。俺は、敵か味方か判断がつかなかった。
レ「女神様・・ですか?」
ロ「あらぁ、そう見えるかしら?」
ロキエルは角と羽をしまい、人間の様な姿になると、うれしそうにくるっとその場で回転した。すごくいい匂いがした。
ケ「侵入者は誰だ?ワン。」
ケルベロちゃんが転移してきた。
ロ「あら、可愛いワンちゃんね?」
ロキエルは、ケルベロちゃんを撫でようとしたが、ケルベロちゃんは素早く回避した。
ロ「へぇ、かなり素早いじゃない。私と同じ、女神ランクⅡってところかしら?」
ケ「あたちは、女神ランクⅢのケルベロです。女神ランクⅡだそうですが、どちらから来られた女神様ですか?」
ロ「なんだ、格下か。」
ロキエルから黒いオーラの様なものが吹き上がった気がした。ケルベロちゃんは殺気を感じた為、鑑定をしたようだ。
ロキエル(悪魔):HP2億、MP1億、攻撃力900万、防御力800万、素早さ800万、魔力1千万、スキル:???、ステータス補正:攻撃力1.5倍、防御力1.6倍、素早さ1.7倍、魔力1.8倍
ケルベロは自分のステータスと比べてみる。
ケルベロ(女神Ⅲ):HP5千万、MP3千万、攻撃力270万、防御力168万、素早さ777万、魔力119万、スキル???、ステータス補正:攻撃力1.5倍、防御力1.7倍、素早さ2倍、魔力1.1倍
スキルのステータス補正を入れても、勝っているのは素早さだけで、あとは桁が違う。
ケ「ロキエルだと!?中級魔族だ!ダメだ、あたちの手に負えない、逃げろ!」
ロ「うるさいわね、邪魔よ。」
ロキエルは、ケルベロちゃんの方に手を向けると、掌から巨大な水の球を撃ちだした。ケルベロちゃんは吹き飛ばされて壁に打ち付けられる。ケルベロに16691000ダメージ。
ロ「お土産に貰っていくわね。」
ロキエルはそう言うと、俺の頭を掴んで転移した。
ケ「くそっ、あたちが付いていながら敵に逃げられるなんて! あいつも連れていかれてしまうし。」
レ「どこに連れていかれたんだろうな。」
ケ「おそらく魔界だろう。悪魔の拠点は魔界にある。」
レ「あんなもの、何に使うんだろうな。」
ケ「こちらの情報を得るためだろう。殺されていなければいいが・・・。って、なんでここに居る!」
レ「あれ、気づいていなかったのか。わざとボケてるのかと思った。」
ケ「答えろ!なぜここに居る!」
レ「ロキエルがケルベロちゃんの方を向いているうちに、俺そっくりの分裂体を作っておいた。俺自身は分裂体を布の様にしてかぶって床に伏せてた。」
ゾンビアタックの時に練習していてよかった。
ケ「ふぅ、それはよかった。ロキエルは鑑定を持っていないようだから、正体はバレないだろう。」
廊下から足音が聞こえ、ドアがバンッと開け放たれる。
ヤ「何がありました!?」
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