さぁ、やってみよう!再#8

「さぁ、やってみよう! 第八回の今回はを使って目玉焼きを作りたいと思います(紗綾)」

「さ~ちゃん先輩、それって普通の卵ではなくて、冷凍庫で凍らせた卵ですよね?(爽香)」

「さやちゃん後輩よく分かったね! 今回は私が主催している家事セミナーで覚えた知識を披露するよ!(紗綾)」

「わぁお! つまり、今回は家事セミナーの再編集版という事ですね(爽香)」

「しー! しーだよ! き、気を取り直して……さやちゃん後輩、いつもの行くよ!(紗綾)」

「合点です!(爽香)」

「今回もぉ~(紗綾)」

「さぁ、やってみよう!(二人)」


 紗綾の“さぁ、やってみよう!”

【この番組は】

 サウザンドベース

 喫茶ロトル

 和風食堂みのり亭

【ご覧のスポンサーの提供でお送りします】



***



「本編の前にさやちゃんからお知らせです。これまでの『さぁ、やってみよう!』をご覧の方はなんとなぁく想像がつくと思いますが、さ~ちゃん先輩×お料理企画は99%(さやちゃん調べ)失敗オチです。今回ご紹介する『使』は2021年4月29日に更新した『かじせみなー』で詳しく紹介してありますのでそちらをご覧ください。以上、さやちゃんからのお知らせでした。引き続き『さぁ、やってみよう!』をお楽しみください(爽香)」



***



「さぁ、やって来ましたお馴染み家庭科室です(爽香)」

「この番組があまりにも料理企画ばっかりやるから家庭科室の一部を料理スタジオとして譲り受けたんだって(紗綾)」

「この状況を見ることの出来ない方にもわかりやすいように説明すると、さやちゃんたちのいる料理スタジオはの壁によって家庭科室とは仕切られた状態になっています。理由は恐らく十数行以内にわかると思います(爽香)」

【私の出番が無くなってしまうくらい丁寧に説明して頂いたところで早速調理を始めて行きましょう】

「まずは冷凍卵の準備からです。卵を使用する半日から一日前に冷凍庫に入れておきます(紗綾)」

 注意 生卵を冷凍する際は万が一殻が割れても良いように密閉できる袋に入れておくことをお勧めします。

「今回は事前に冷凍した生卵を用意しました(爽香)」

「そして、これを切ります(紗綾)」

「ちょっと、さ~ちゃん先輩? まず殻をむかないと……あ~あ(爽香)」

【スタッフ全員の想定通り失敗です。なお、失敗した卵はこの後スタッフが美味しく頂きました】

「まだ卵は余分に残っているので焦らず行きましょ~ まずは、普通の卵同様に殻をむきます(爽香)」

「ちょっと、エイリアンの卵みたいで不気味だね(紗綾)」

「普通の料理番組なら真っ先にカットされる言葉入りました~ そんなエイリアンの卵を切っていきます。さ~ちゃん先輩は危ないので見ているだけにしてくださいね(爽香)」

【爽香さんのおかげで卵を切る作業はハプニングなく終わりました】

「あとは普通の目玉焼きと同じ要領で焼いてみます(紗綾)」

「ところでさ~ちゃん先輩は目玉焼きの調理経験は?(爽香)」

「大丈夫! 誰でもできるって聞いたから(紗綾)」

「おぉ~ これは心配ですね(爽香)」

【誰もがそう思ったその瞬間でした】

 ボンッ!

【まだ火も点けていないコンロの上に置かれていたフライパンの上で紗綾さんが手にした卵が爆発しました】

「おぉう(爽香)」

「……焼けました~(紗綾)」

「焼けたというより丸焦げですね~ タネも仕掛けもありませ~ん(爽香)」

「収録一旦中断します(スタッフ)」



***



 安全を確認して収録再開

「さ~ちゃん先輩の卵は一足お先に焼きあがってしまったのでさやちゃんの卵を使って目玉焼きづくり『さぁ、やってみよう!』という事で焼きあがったのがこちらです(爽香)」

【冷凍卵が溶けてしまう為、料理スタジオの安全を確認している間に家庭科室のコンロで調理を行ったようです】

「一つの卵を半分に切って作ったので小さな目玉焼きになってしまいましたが、大きさを除けば普通の目玉焼きですね~(爽香)」

「味はどんな感じですかね?(紗綾)」

「さやちゃんたちが食べたら正しい評価が出来ないので、試食をして頂くゲストをお呼びしました~(爽香)」

「え? 何も知らされずに呼びだされたけど、俺これから試食するの? 大丈夫?(海)」

 ゲスト 芹沢海

「海パイセン、大丈夫です。メイドインさやちゃんなので(爽香)」

「それはそれでメイドイン紗綾とは違う怖さがあるが……(海)」

「良ければメイドイン紗綾の方も食べますか? 原因不明の爆発でこんがり焼きあがっていますよ(紗綾)」

「原因不明の爆発で焼きあがったものを口にする勇気はないから今回はさやちゃんのだけにしておくよ(海)」

【さぁ、海さんお味はいかが?】

「冷凍卵を使ったって聞いたから独特の癖があるのかと思ったけど、普通の目玉焼きと全く変わらないな(海)」

「海君、冷凍卵の目玉焼きを家でもやってみたい? やってみたくない?(紗綾)」

「紗綾の圧が言わせている感を出してしまっているが、やってみようと思う(海)」

「詳しい作り方は『生徒会擬似録 かじせみなー』をご覧ください。皆さんも(爽香)」

「さぁ、やってみよう!(三人)」

「海パイセン、よく今の合わせられましたね(爽香)」

「まぁ、過去七回もこの番組見ているからな(海)」


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