せいりせいとん

「海君~! 何しているのかな!」

「机周りの整理整頓をしていたのだが……。ちょっと散らかっているが気にしないでくれ」

「うん! 随分散らかっているね!」

 海君の周りには何かの時に役に立つだろうと残していた段ボールが置かれ、何個かの段ボールは中身がいっぱいになっていました。

「海君、引っ越しでもするの?!」

「いや、しないけど」

 そうではないことくらい分かってはいながらも、そう感じてしまうくらい海君は机から物を出しては段ボールへ入れ、出しては段ボールへ入れの作業を続けていました。

「お疲れ様~ って、なになに? どうしたのこんなに散らかして」

「ミササお疲れ! 海君整理整頓中だって!」

「あぁ、スイッチ入っちゃったか」

 ミササは呆れるようにそう言いました。

「海、何でもかんでも捨てるのは良いけど、大切な書類まで捨てないでね」

「大丈夫、大丈夫」

 その大丈夫は大丈夫じゃないような気がしてなりませんでした。



生徒会議事録

 海先輩の机、ずいぶん綺麗になりましたね。 七海

 十月には新品同様に綺麗にして七海に引き継ぐからな。 芹沢

 まだ選挙結果が出ていないのにそのような発言はどうかと思うのだけれど。 明日香

 ダメなんですね!? 私、七海さんと笑舞さんに割と言ってしまっていたような。 小雨

 今回の内容も含め、内輪での会話なのでギリギリ問題ないかと。 笑舞

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