フタ
思いにフタをして、目の届かないところに置き去りにできたら、どんなにいいだろう。
見ないふり、見えないふりをしてきた思いが膨らんでいく。その思いには従ってはいけない。従って行動すれば、また何かを壊してしまう。
フタを探している。この思いを塞ぐのにぴったりな形のフタを。でも、思いには形がないから、探すのにとてもとても苦労している。
もう何も壊したくなかった。もう何も失いたくなかった。もう、傷付きたくなかった。
だから、この思いを塞ぐフタが必要だ。できる限り早急に。
フタを探している。フタを探している。フタを探している。
「フタができりゃあなんか変わんのか?」
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