第23話 夏帆 再来

有給休暇の1週間が終わり会社へ

と向かう。


温泉饅頭と長崎カステラを

電動ママチャリに乗せてはしる。

後ろの買い物カゴは光寿郎が付

けてくれた。

荷物が沢山積めて合理的。


饅頭の二箱事務

ひとつは美乃、今日美乃は

休みを取っているらしく

お昼を一緒に食べる約束をした。

娘となる美弥ちゃんも連れてくる

らしい。


もう1箱は、飯食い亭の

オバチャン


美乃と美弥ちゃんは、

夏休みだから2人で買い物帰りに

結菜と合流。


昼休みが楽しみ😊

「ウワア熱海行ってきたの?」

先輩達に囲まれ、見合いしたの?

とか彼氏と休暇とか聞かれたけど


「家族旅行でした。」

と嘘ついた。

彼氏とか言うと誰?って話になるし

九条財閥の専務なんて

口が裂けても言えない🙊よ。


怪しまれることも無く

「温泉だしね。」

で終わった。



昼休み温泉饅頭を二箱と、カステラ

乗せてママチャリで飯食い亭迄

走る。


美乃の横にはサラサラロングの

美弥ちゃんがいた。


「こんにちは美弥ちゃーん。」


「(⊙⊙)!!💦あ、あの時の

お姉ちゃん。」


美乃はニコニコすっかり美弥ちゃん

のママだ。


「美弥ちゃんこの間はありがとう。」

長崎で買ったカステラと

熱海で買った温泉饅頭を

渡した。


「パパにもみせようか?」

「うんママ」


「ん?ママ?」

美乃は美弥ちゃんと顔を見合わせ

「美弥ちゃんの誕生日に

入籍したの、一緒に暮らしてるなら

早い方がいいって

彼の御両親が仰ってね。」


美乃はニコニコしながら

報告をした。


「そ、そうかぁー

先越されたなぁー」


「式は来年のゴールデンウィークに

決まったんだ、絶対来てね。」


「勿論、おめでとう。

美弥ちゃん、美乃の事よろしく

お願いしますね。」

美弥ちゃんは少し恥ずかしそうに

しながら


「はい。」

と、シッカリこたえた。

小学校五年生はこんなにも

シッカリしてるのかと

結菜は関心していた。


結菜と 美乃 と美弥ちゃんの前に

カッカレーが並んだ。


「ププ━(〃>З<)━ッッ!!!」

美弥ちゃんは噴き出して


美弥ちゃん🍛 美乃🍛

結菜の🍛➕🍛➕🍛カレー

の量を比べ


「ママ、3人前はあるよね。」


「アハハハ食べよう食べよう!

結菜はいっぱい食べないと元気に

ならないのよ。」


「ふーん!!凄いね。」


「さァ食うぞお

パクパクパク、パクパクパク

結菜の食べ方は綺麗で

スイスイスイと口に入っていく。


「ウワア、!!ほんとに

無くなった‼

お姉ちゃんどうしてこんなに

食べるのにスタイルいいの?‼」


「 ิヘヘッそれ聞く?

多分腸内環境が良いと思うよ。

なんでも好き嫌い無く食べないと

ね。」美乃をチラ


「ゴホッゴホッ」

美乃は、バツ悪そうにむせた。

美乃はピーマンと人参とセロリ

が苦手だ。


飯食い亭のオバチャンも

「そーだよ‼

なんでもたべないとね。」

そういいながら人気のプリンを

サービスしてくれた。


「あっそうだ、オバチャンコレ」

そう言って温泉饅頭を手渡した。


「あんたには彼氏居ないのかい?

早い報告たのみますよー。」


おばちゃんは、アリガトアリガト


あんたみたいな大食いを

養ってくれる旦那の顔を見せて

おくれよ。

温泉饅頭も嬉しいけどサ


ありがとさん。」


おばちゃんは饅頭箱を掲げ

頭を下げた。


「おばちゃん。

いつものお礼でーす。

でもね。

私は仕事に生きるの‼

外国で仕事するのが夢なんだから

マダマダ先です。

諦めて‼」


短い休み時間を楽しく過ごし

美乃と美弥ちゃんはタクシーに

乗って帰って行った。


結菜も会社への道を快適に🚲進む。

♬♪♩♪♬♩♪♬

ん?・・・ママチャリを止めて電話

を確認する。


「ん?光寿郎・・・なに?」


「何って?彼氏の電話だぞ

嬉しくないのか?」


「ハイハイ。

嬉しい」


「え

どうした?素直じゃん。」


「友達が入籍したんだー

いいなぁー!」


「へぇーそうか、良かったな‼」


「ん・・・うん。」


良かったな・・・だけかよ。

むかぁ( ーдー )チッ


「で‼なんか用なの?」


「うん、今日からNYに出張

だから知らせとこうと思ってサ」


「はーい‼ 行ってらー」ブチ


「モシモシ、結菜、結菜?

結菜?」

オレなんか悪い事言ったかなぁ〜w

光寿郎は首を捻って考える。

熟女セフレは結婚なんて口にしなか

った。


それは光寿郎との仲を終わらせる

事を意味する、とみんな

知っていたからだ。


だから年下彼女に鈍感な光寿郎は

結菜の気持ちなど理解不能‼


言わないと分からない派

結婚は時期が来れば自然とする

ものと思っている。


17:00残業も無く業務終了

結菜はソソクサと帰り支度を

始めた。


椿さんにもお土産を持って

行くつもりだ。


光寿郎と付き合っている事は

なんか恥ずかしくてまだ内緒🙊

誕生日のプレゼントは別に

帯締めを用意した。


「気に入ってくれたら

いいなぁー!」

安物だけど気持ちキモチ


自転車を取りに会社の借り上げた

駐輪場へ向かう。

信号を挟んで向こうに見知った姿が

あった。


思わず引き返そうとした時


「結菜ぁー久しぶりぃー」

向こうから会いたくも無い夏帆

が走って来た。

相変わらずのスタイルに

呆然とする。


「夏帆?妊娠したんじゃ

無かったの?」


夏帆のお腹はもう臨月を迎える

頃のはず。


「アハハハ

アレ間違い間違い‼」


「え?妊娠してなかったって事?」


「うん。雄吾怒っちゃってサ

でも私に惚れてて優しいから

又頑張ればいいよ。

って言ってくれてるの。」


「そう。

なら良かった。」


「結菜は彼氏できた?

アハ、私がこんな事聞いちゃ

駄目だった?


私ね雄吾と結婚の話が進んで

いるんだァー

来年の春だから結菜も来てよ。」


「そう、おめでとう」


「ごめんね、本当は結菜の

結婚駄目にして、デモでもね。

雄吾が私を選んだんだから

悪く思わないでね!」


「別にいいよ、あんな浮気野郎

って結婚前に分かったし

もう未練も無いし!」




ファンファンファン

クラクションの音に振り返る!


「結菜‼」


「光寿郎?アレ?NYに出張じゃ

無かったの‼」


ビーツと高級車の後ろの窓が開いて

光寿郎が首をだした。


バタンとドアが空いて光寿郎が

降りると

「この当たりを一回りの間ですよ、 専務」


「分かった。」

光寿郎がそう言うと車はスーっと

交差点を左折した。


人目も気にせずムギュツギュッ

「ちょ、ちょ、ちょ、待って‼」


「なんでだ‼ 3日も会えないんだ

(*˘ ³˘)♡ちゅっ(*˘ ³˘)♡ちゅっ(*˘ ³˘)♡ちゅっ」


「だからァー、ここ人前だってー

皆、見てるじゃんか‼」



え?光寿郎は


ハッ!!!!


と目を向いている夏帆に気付いた。


「あ、ああ結菜の知り合い?」

頭カキカキ、ばつ悪そうにしている。


「いや違[結菜の親友なんです]

夏帆っていいます。]」

結菜が否定しょうとしたら夏帆が

それを遮った。


結菜はちょっと不機嫌な顔をしたが

光寿郎が頭を撫でて

「結菜、機嫌直せよ。」


「え?ああ違うの。

早く帰って来てね。」

別に光寿郎のせいじゃない。

偶然とは言っても夏帆に光寿郎を

見られてしまった後悔。


「うん。

土産物買って来るからな‼

お友達もまたな‼」


光寿郎は夏帆にも笑顔を見せて

手を振った。

結菜はなんかモヤッとした感情が

不安を煽っていた。


「はっはい。💦」

夏帆は光寿郎に微笑み手を振った。


「専務、急がないと飛行機の

時間が押してますよ。」


光寿郎は開いたドアから後部座席

に乗り込み結菜を見て

ニッコリ笑っておいでおいでと

手招きする。


結菜がニョツコリと顔を寄せると

結菜の顔を両手で挟み

(*˘ ³˘)♡ちゅっ(*˘ ³˘)♡ちゅっ

回りに乗っていた重役も


(●˙o˙●)(⊙⊙)!!(꒪꒫꒪ )

超ビックリ‼️

「あ、ああ、恥ずかしい。

す、すみません。」


運転手さんと秘書さんに

結菜が顔を赤らめて頭を下げると

3人は、( ̄▽ ̄;)ハハッ(^ω^;)( ´•ᴗ•ก)💦

と苦笑い。


光寿郎は安心したように

迎えに来た車に乗って

去って行った。


パリッとしたブランドスーツに

切れ長の目、オールバックで

決めた髪は黒黒としてカッコイイ

腕時計もダイヤガキラキラ夏帆は

光寿郎を上から下までチェック


「ねえ、ねえ誰?凄くカッコイイ

んだけど、結菜の新しい彼氏?

専務って言ってなかった?!♡」


「何言ってるの‼

雄吾が泣くわよ。結婚決まった

んでしょう。良かったね。

もう友達止めたんだから

ほっといてよ。」


「え、なんで?

結菜の彼氏なんだから

気になるのは当たり前よ、

今度ゆっくり合わせて‼」

夏帆の態度に違和感を感じた。


「ね、ね、光寿郎さんって

何してる人?

専務って何処の会社?」


「知らない‼

私急ぐから、それに夏帆の事

キ・ラ・イ・なんですけどー」

プイッとしながら

駐輪場へと足を早めた。



夏帆の握り拳がワナワナとふるえた。

そんな事に気付かない結菜は

光寿郎を夏帆に偶然とは言え

合わせた事を後悔していた。


しかし無い時間を裂いて

ワザワザ会いに来てくれた事が

嬉しかった。


こんなに好き好き言ってくれてる

もん。光寿郎なら大丈夫だよね。

と不安に成りながらも

雄吾とは違うと

自分に言い聞かせて

いた。




なんで?なんで結菜ばっかり?

光寿郎さんはあんたなんかより

私の方がお似合いよ。

悪いわね結菜、光寿郎さんは

私が頂くから又泣いてよ。

そうそう雄吾はアンタに返してあげるよ。

ꉂꉂあははは


夏帆は何か目標を持ったようで

完璧なスキップをしながら

横断歩道を渡った。



結菜は不安を拭う為

「光寿郎、大好き。

会いに来てくれて有難う。」

とLIN〇を送る。


「俺はもっと愛してる

もう会いたい♡」

と直ぐ帰ってきた。


そんなLIN〇を見ながら

ニヤニヤする結菜がいた。

彼なら絶対大丈夫、自分に言い聞かせる。









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