第17話 光寿郎のILoveYouは怖いかも

「ワイン?結菜が買って

持って行った?

何故・・・だ?」


幼馴染の愛莉に今日頼んだんだ・・・

愛莉の家は造り酒屋で評判も良い。

昭和中頃からワインにも力を

入れている。

外国に工場を持ち手広い。


俺は日本酒派だが、付き合う女の子

は、ワイン好き‼

自然とワインも口にして来た。

口も肥えてきてワインにも煩いの

かもしれない。


しかし山本の妻、奈緒の好きな

ワインは、奈緒の後輩の愛莉が

良く知っている。

だから愛莉に頼んだんだ。


「モシモシ」

俺は結菜に電話した。

5回コールでやっと出た。


「ああ、九条さん。

虫歯では、お世話になりました。」


キッパリと線引きしたかった結菜は

光寿郎とは真っ直ぐ線を引く。

彼は真っ赤な真っ赤な赤の他人

デッス‼


「はい、いえいえ・・・ってか

なんで真逆の敬語?

使うんだヨ!!」


「はい。」


「はい・・・って?」


━━━━━━シラ━━━━━━‼


「なんか他人行儀じゃね?」


「一応九条さんは、エラーい

歳上って思い出したので‼」


「この間迄タメ口だったろ‼」


「エッ‼.....でしたっけ?

(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…

そんな昔の事忘れ

ちゃいましたよw


ってかなんか御用ですか?

ああ、治療費の返還なら山本歯科

に預けてあります。

お友達でしたっけ?」


「勝手な事するな‼

何でワイン迄お前が用意

するんだ?


しかも・・・


ワインは俺がアイツと飲みたかった

だけなんだぞ・・・

お前の治療費とは関係無い‼

余計な事するなよな‼」



「は?余計な事?て・・・

しかも・・・の次は・・なに?

まさか〜のぉ御値段の0がたりない?

って言いたいのですか〜

そりゃ年収が違うしィー


気に食わないなら0がいっぱい付いた

ワインをあなたが用意して、

持ってケ━━━━━━ってぇーの‼

私の年収じゃ精一杯何ですから‼

プイツッ!


連絡しても、連絡切って

たのは あ・な・た・です。


しかも、ちゃんと彼女いますよね!


《‎えっ‼居ないよ!》

光寿郎のビックラした声がする。

ハァ

貴方には受付嬢の彼女がいます。

あ・な・た・が彼女から


ฅ浮気はゆるさないฅ

って


叱られてるトコ見ましたー

アッカンベー👎🏻ウソツクナ


それから、親に挨拶して欲しい

って、言ってしまってゴメンなさい

あんな綺麗な彼女いるし

そりゃ結婚の約束なんて無理

でしたよねー


挨拶なんて、行ける訳ない!


婚約詐欺になるもんねー

九条家が許すわけないジャーン。

もう無しにしましょう。


サ━━━━━━━━━━ナラな

又ねーなんて、ね━━━━━━からな‼

バイバイ」

ブチッPuーPuーPuーPuー


は?何で💦何で💦何で💦

受付嬢って、愛莉のこ・・!と?


「さっき可愛らしい子が

来たわよ。」

来たのは結菜か?

愛莉に何か言われたのか?

何を聞いたんだ?


🚗<ウッヒョオオオアアア!!!

急いで結菜のアパート迄行く

気を落ち着かせ

ピンポンピンポンピンポンピンポン

連打で呼び鈴を押す。


中からの反応は無い‼

何処に行ったんだ‼



結菜は、ウロウロとデパート回ったり

本屋さんに寄ったり、時間潰す

って難しい。


💡あ‼

結菜は明日から連休だった事を

思い出した。

「会社誰か残ってるかな?」


急いで問い合わせると長崎行きの

キャンセルが出ていた。


そうあの可愛らしいスタッフがいる

ケーキカフェ‼

まだ栗スペシャルモンブラン

食べて無かった、何たる不覚‼



「ん〜食べたいーっ‼

あのお店のだもん。

スペシャルだよ〜美味いに決まって

るしー🌟ヨッシャ🌟行くぜー!」


ヤッター

航空券取れたー

明日1番の飛行機‼

今までの最悪な気分が

離陸するように急上昇♡


ルルるんルルルルルん

飛べないスキップをガガンポンガガン


!!アッ


アパートの前には光寿郎のピカピカ

の高級車がデデデデーン

横付けされていた。


「OHーなんてこったい。

奴が来てるって‼」


コッソリ階段を上がると

✨✨ピカピカピカピカ✨✨

バッシング

「は〜あ!溜息しか出ん‼

見つかったガクッ」


白いセーターのVから覗く

金色のネックレスキラキラ 街頭の

明かりでも良く見える。

次いでに光寿郎のムッツリとした

顔も良く見えた。


「結菜、何だよ!

あの電話‼」

兎に角不機嫌オーラ丸出し



まるで私が悪い事したような・・・

オイ、光寿郎、何でこうなるんだ、


あ‼あ‼


なぜにオミャイガおる?

と心で呟く‼


━━━し━━ん‼沈黙━━━━━━━


拉致があかないので此処でハッキリ

決める決意を結菜はした。


「光寿郎サンはどうしたいの?

彼女いるくせに、彼女に悪いと

思わねーの?」


「は?彼女いないって‼

今はセフレもいない。」


「もういいって‼知ってんの‼」

光寿郎は黙っていたが重い口を

開いた。


「前、セフレはいたけど


“ฅ“《七人?》“ฅ“

(1週間の日替わり)


あ💦うん。

でも・・・ちゃんと別れたよ。


“ฅ“《七人?》“ฅ“


うん・・・全部‼」



「あれ!アレアレ??

じゃあ、アノ人は?ヤッパ

本気の彼女なの?


別れてないから、

七人の中に いないの?」



「いるよ、いたもん‼

見たもん。」


「誰を何処で見たんだ?

言って見ろ‼💢💢」


結菜は足を1歩踏み出して


「九条コンツェルンの本社でっ

見た‼


あんたに金返したかったから

電話出ねーし、ライ〇既読無視‼

だから不本意ながら会社に行っ

たの‼


キレーナお姉さんが約束ないなら

遠慮してと言われて


上見たら光寿郎がいた。


女の子に取り囲まれてニヤニヤ

馬鹿面うっさげて、デレデレ

しやがって‼


アホみたいな顔してる所へ

受付のキレーナお姉さんが来て


「浮気はゆるさない‼」


ってたらア・ン・タ・答えたわよ

ハイハイ‼ってね。

認めてんじゃん。」ハアハアハアハア

一気に喋り息も絶え絶え‼


「あ‼➽ああ‼あの時か‼

いたのか?」


「何が居たのかよ!

白々しい!」


ꉂꉂあははは

ꉂꉂあははは

キヤハハ


「ナイナイ、アイツは親父の

友人の娘で幼馴染だよ。

あんなの挨拶程度の会話さ

ꉂꉂあははは

ꉂꉂあははは」


ポカ──ンえ?挨拶?


エッそうなの?

「でもでも・・・💦」


「そんな気してたワ!

ヤッパ来てたのか?

来るなら俺に連絡しろよ!

携帯スラれて繋がらなかったのは

謝るよ!


ゴメン結菜

俺急に海外行ってたんだ‼

相手側の商談に社長か、責任者

を連れて来て欲しいって要望が

あって・・・


まさか朝イチから呼ばれて

バタバタだったんだよ。

結菜に連絡しようも早かったし

仕事の準備もあるから

向こうに着いてからと思って‼」


「へ?( ꒪Д꒪)はああぁ?

そーだったの?」


光寿郎は結菜にデコピン

ゴチン(+。+)イテッ!


「早とちりスンナ‼」


「デモデモ、付き合わないよ‼」

結菜はハッキリさせるタイプ

あやふやな嘘には用心するタイプ‼


「ハアお前未だ俺を

フル気でいるんか‼ 💢

フルのか‼」


「フルんじゃなくて、

結婚ヤなんでしょう。

何言ってんだか

初心に帰れよ!

頭を使えよ!」


「ううぐぐぐ‼」


「はい‼ 勝った‼WIN WIN

てか私は光寿郎とは結婚する気

ナイからあの受付の女性と

お幸せにぃ〜

幼馴染とはいえ、あの人絶対

光寿郎が好きだよ。


勘だよ。勘‼」



「よし‼負けた

俺も独身諦める!結婚する、お前と‼

お前の両親に挨拶に行く、明日‼」


「はーあぁ、あ、明日?

あ、明日は・・・

来ないでいいよ。

結婚無理しなくていいって、

大丈夫‼


あんたと結婚する気失せたし

それに、明日用事あるもん。」


💢💢

「は?用事、なんの用事だよ。」


「なんでもいいじゃん。」



「カンケーないじゃん。」



「ま、まさか男か?


俺が結婚渋ったから違う男と

会うのか?」


「あったりまえー

結婚渋るとかナイワ‼

まだまだ、私の事好きじゃ

ないじゃん。


『望まれて嫁に行け。

女は愛情いっぱいの男に

嫁ぐのが、後々の幸せに

つづくんだよ。


私が婆さんを嫁にしたようにな。』

と聞かされて育ったの‼

ジーちゃんも 婆ーちゃんも

マダマダラブラブなんだからー」

光寿郎のくせに

結婚渋るつて、何様かー

なによぉー( ーдー )チッ💢」



purupurupurupuruー📱💭💕

purupurupurupuruー📱💭💕


「光寿郎、電話なってるよ。」

結菜は光寿郎の着信音の響く

ポケを見ながら言った。


ああ、プチ

「ああ、愛莉どうした?

ん?今から、何処にああ

行くよ、待ってて・・・💦」


💢💢ムカァ‼結菜は

電話の相手が彼女だと直ぐ気づいた。

弁解したその後、舌の根も乾かない

うちに直ぐ逢い引きかい?


「結菜、ゴメン、又来るよ!」


「もう来なくていいよ。

ってか、来るな‼」


「( ꒪⌓꒪)エェ」

「二股やめなよ!

あんたのためにナラン‼」


「二股じゃ無い、結菜だけだ‼」


「彼女からでしょ。

・・・早く行かないと・・・

ダメじゃん。」


「結菜、俺が嫌か‼」


「ムカッうん。

嫌‼ 」


「そうか‼ じゃあ、しょうが無い

別れるか?」


「( ーдー)チッ💢モチのロンロン‼

ってかお腹空いてんのよ‼

・・・早く帰ってよ

飯たかなきゃなのにぃ﹏💢」


「💢ああ(╬▔꒳​▔)俺より飯優先か‼

分かったよ‼

別れてやるよ‼

清々するよ。」


「“べー( ・👅・ )もう来んなよなー“」

結菜は目を細めて小憎たらしい

顔をする。


“来るかバカ‼😠“


光寿郎は車に乗りキキーッ🚗 ³₃

とブオーンブオーンとアクセル

前回で出ていった。


けたたましいアクセル音が響いて

過ぎ去った後は異様な静けさ・・・。


結菜は光寿郎の車を見送った後

あっ


バタバタバタ

車の後を追いかけた。


急発進した光寿郎の車に

追いつく訳もなくバタッ

膝を擦りむいて座り混んだ。


じっと前を見据えていると丸い

目からポッンポッンと手の平に

涙が落ちた。


「強がっちゃった。」





クッソォー結菜の奴‼

俺は益々ムカついていた。彼女

居ないって言ってんのになんだぁー

あの態度・・・


明日男と会うのか?

俺を裏切りる気か?


ブオーンー🚗

ハンドル握る手に汗が・・・💦

動揺しているのかオレ?

アハハ( ̄▽ ̄;)んな訳あるか・・・

あんな乳臭い娘・・・

あんな・・・奴コッチから願い下げだ、


ガキに毛が生えたような・・・


明日男に、会って何するんだ?

見合いか?


結婚前提なら・・・ヤるのか?


見合いの後は、後は若い2人で・・・

とか言うよな‼


頭の中で知らない男とのS〇Xシーン

が映像で流れて行く‼

汗が( ̄ω ̄;)・・・止まらない。


光寿郎は経験豊富な分、想像も豊

ゲッ!!まさかまさか

だよな﹏Www💥💢


ウググくっそおおぉぉぉー

ヽ(`Д(`Д(`Д(`Д´)Д´)Д´)Д´)ノ

ヤッパリ我慢出来ん‼💢💢


俺を本気の本気で怒らせたら

どうなるか、思い知らせてやる﹏💥


男の嫉妬がどんなに醜いか

思い知れ!

ブオーンブオーンーブオーン

来た道をUターン


近くのコンビニでブラックコーヒー

をチョイス‼

気持ちを押さえ込むが

噴き出した怒りは抑えようが無い‼


結菜の可愛い顔がチラつく‼


駄目だ、ヤッパリ結菜が好きだ

他の男に取られるくらいなら・・・




結菜を他の男に渡すくらいなら・・・

ゴゴゴゴ━━━━━簡単だ・・・




缶コーヒーを握り潰し、怒りで

震える両手を握り締め、決心した

ように静かに車を走らせた。


愛してる結菜、俺は後悔しない。



結菜は光寿郎の車が走り去った

方向を見つめ・・・泣いていた。

‪ポロポロ、な、なんで?




グズッグズッ


(;´༎ຶٹ༎ຶ`)ザーザーザー



結菜は座り込み泣き出した。

.

涙は止まらない。


うわぁぁんウワーン

ごお、ごおじゅうろーの馬鹿タレ

4根 4寝 4音ー浮気ヤロー


うわぁぁん

うわあああぁん


「・・・💦ホントに帰るなーつ」


うわぁぁん

うわあああああああああああぁぁん。






俺の決心は硬い。

本当に欲しいと思ったのは

結菜だけだ・・・。


渡さない!渡せ無い‼

車が結菜のアパートにちかずく度

自分に呪文のように言い聞かせる。


結菜が悪い

結菜が・・・悪いんだ‼

俺のなのに他の男に抱かれる

つもりなんだから・・・


もう俺は引き返せない!

許さ無い‼


まだ開いている刃物屋に寄る

牛刀が目に入った。(✧ω✧)

震える手を伸ばし購入



結菜は・・・死んでも俺のものだ

誰に渡すか




バックミラーには

ゾッとするような目をした俺がいた。


黒い顔をして殺人鬼が写っていた。


車は徐行して静かにアパートに

近付いた。



・・・?ん?

あれ?なんだ?

(; ̄Д ̄)?ハァ?


道の真ん中になんかいる?

車の窓をツーっと開けて首を出す


( ꒪Д꒪)はあ?


ごごぉじゅうろお“のーばがぁー

じねーヴァきやろおー📣


道の真ん中に足を開き泣き崩れ

ている。


ナンデヤネン

光寿郎は意外な展開に頭が

パニック‼


じねーじねー女たらじーウワアーン


は?(´꒪⌓꒪)

「女たらし?俺?確かに少し前は

タラシだった。」


うわぁぁん

うわーん😭💦

「う、裏切りものぉ━━━お


∵ゞ ブハッ!!

余りに面白く🤣


ウグッ、;'.・ ゲホゴホ

ウッウッウッウッウッウッ

ゲホゲホゲホゴホ


余りに拍子抜けした俺は高みの見物

と洒落込んだ!


結菜はノッコリと立ち上がり

フラフラフラフラ

ボッテ━━━━━━━━ン?

の寸前で、光寿郎は車のドアを開け

飛び出した。


「結菜、結菜」


「!!!ハッ!!!!

背中からしっかり光寿郎に、抱き

しめられた。


「あ“あ“っ‼」


「もう嘘つくな‼

お前、俺に惚れてるじゃん。」


「惚れてないよーキライ

自分でも何でなぐが﹏

わかんないもん。」


「結菜、結菜、結菜」


すると近所の窓が開き出した

ガラガラガラーガラガラガラー

何事かと何処そこの窓から

首を出してキョロキヨ


やべぇ

俺は結菜が泣き止む迄抱きしめた。


ガラガラガラー

どこそこの窓が締まり始めた。

徐行して来た俺の愛車に

ひとまず結菜を乗せ落ち着かせた。


頭の中で言い訳をかんがえる。


『ちょっとコーヒー飲みに

行っただけで結菜のトコに直ぐ

帰るつもりだった。』

嘘ばれだな!


『頭冷やしてただけだ‼』

殺人計画迄脳内でシュミレーション

してたのに?


『結菜、別れる訳ないだろ‼』

さっき別れてやるって言っちゃっ

たし無理があるなぁ



俺はどうしていいか分からず

黙ってしまった。



「うっうっハァ エッエッエッ

光寿郎ウッウッズ、ズルイウッウッハァ」

結菜はえずきながら缶コーヒーを

ゆびさす。


「わ“わ“私も、喉ウッウッ渇いた。」


「クスッ、!」

俺は何も言わず、近くのカフェに

車を止めた。


何も言わない。

言えば結菜が反発して又

ややこしくなるんだ。


今は正直な結菜の気持ちを

知っただけで満足している。

頭を撫でて抱き寄せる。

結菜も観念したのかピタッと

くっっいている。


それから山本歯科でも約束した

ステーキ三枚をご馳走した。

プリン、アラモードと

アイスクリームをペロリ

と食べ終わる頃には元気に

なった可愛らしい結菜がいた。


ふふ、美味しかったか?😋

もっと俺に愛されたいのか?

可愛い過ぎるぞ‼


コイツの御機嫌を取るにはメシに

かぎる。


ハッ、ゾッ 俺は思い出した。

初めて祖母と結菜とメシを食った後

俺は雄吾と言う結菜の、元彼に

会った。


さっきバックミラーに写った俺の

顔と、あの時の雄吾の顔

似ていた、嫌同じだった。

暗い、ドス黒い 決心した顔


雄吾もあの日・・・

俺と同じ事をしょうとしていたのか?

結菜を取られる前に・・・


you belong to me\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/


Because you're mine forever

そう小さい声で言っていた

気がする。







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