第2話-ネットアイドル

主に活動場所はSNSと、キャノンというアプリ

老若男女問わず関われるのはキャノン


簡単に説明してしまえばラジオ配信と似ている。オリジナルのイラストを固定したまま配信も出来るし、逆に顔出し配信や、ゲーム配信なども出来る有能アプリ。


次にSNS、


仕事の内容を呟いたり、写真を載せたり。まぁ、投稿者にも寄るが内容は様々。オレが載せるのは『◯◯に行ってみた!イェーイ』みたいな内容が多め。因みに、既にオレらの顔はネット上に晒している為、


「やっぱかっこかわいいよね、誠くん」


「顔ちっさすぎ!」


「いい匂いしたぁ」


「ねぇねぇ、やっぱ皆んなでシェアハウスしてるって話しホントかな?」


「きゃあぁぁあ、絶対誠くん総受けだって」




学校にだってファンがいる。


て、言ってもオレはダンスも下手だし。踊ってみた、なんて中々サイトには上げれないし、トークが凄く上手い訳でもない、


どちらかと言えば、素人並み


ファンの対応にすら、最初は四苦八苦してたっけ



そんなオレとは異なり、皆んなは自分の武器を上手く活かして活動してる。りとはズバ抜けたトーク力、佳名斗は動画編集が得意としていてオリジナルPVを手掛けている。大賀はダンスが上手で、2、3回みたダンスは完コピできる


特化した武器、


磨かれた長所、


各々の魅せ方、


全てが本当に完璧なんだ。そう…



なのにオレは…、歩く時限爆弾。


誰にも言えない、話せない、オレの隠し事。メンバーにも話せていない、オレの弱点。


家族ですら知らないオレの病気。それは、




––––––内緒。


誰かに知られるのが嫌で、悔しくて、怖くて。


ずっとずっとずっと、


隠していた。きっと、これからも変わらない。


ネットアイドルになった以上、




これは隠し通してみせる、とオレはオレ自身に誓った。

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