第107話 ブリーティング。

「親方様、呼び辛いな〜」

「やはり見たまんまで呼ばせて貰うわ」


「少年よ」


 伝令通り殲滅部隊を連れてきたので作戦のブリーティングを願おうか。


 じゃエインセルの異空間移動を使って亜空間に作られている集会所に移動

 しよう。


 蒼い渦の中に参加者は順次消えて行く。


 集会所は特殊な保護膜で隔離されただだっ広い空間となる。

 椅子も机も無いので床に座って会合する事になる。


 集会場に現れたのは、

 敷島隊長と斎藤隊員。

 エミリア。

 ギヒノム卿。

 小太郎。

 ハクア。

 ちるな。

 そして中日ドラゴンズの野球帽の僕。


 作戦目標は、多岐に渡り時間軸も長期に渡る。

 ・ハイドラの撃滅

 ・インスマウス獣人の増殖停止と完全殲滅

 状況としてはインスマウス獣人の増殖が止まらず侵攻してくるという形だが

 本体となるハイドラは敗走途上でその時間稼ぎと思われる。

 また海上より近づきつつある霧の正体。

 新手の敵であればそれも防ぐ必要がある事。

 『なにわ』の生残りの住民の保護とクトゥルーからの解放。


 これまで侵略浸食と表現するように激烈な戦闘は無く、旅の行商が住み着くが

 如く徐々に徐々に浸食されある一定の勢力となるとその地を堂々と実行支配が

 根付いた。


 ・魔都 シンラ

 ・港湾都市 『なにわ』

 ・森の都 ドルイド


 これら都市を順次開放して行く前哨戦である事。


 そして僕の此方での存在リミットを考え、本作戦の方向付けを1時間内で見極め

 その後はワイルドウルフ隊が主管で作戦を実行する。


 ♯特例権限で必要物資人財を要請する権限を敷島隊長に付与する。

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