第106話 戦闘のプロ。

 鴉天狗達は下がらせよう。

 おどろおどろしい妖あやかし組といえども大量殺戮の戦場は不向きだと言う事が

 よく分かった。


 ここはちるなが言っていた通りに戦場のプロに任せよう。


 元空自異形種殲滅ストライカー部隊ワイルドウルフ隊の生残り、いや転生者である敷島

 隊長と斎藤隊員の二人が仲間に加わっている。


 この二人は令和現代で侵攻する対インスマウス人殲滅部隊に所属していたプロ中のプロ

 となる。


 実は天狗達の後続部隊として考えていた。

 もうすぐ令和現代に戻る時間が来る。


 多分このままじゃこの戦場が終息しない。

 敷島隊長なら終息まで現場の面倒も見てくれる。


 唐突に空中に蒼い渦が現れ渦巻き始める。

 青い目のエンチャンター・エインセルの異空間転移の渦からワイルドウルフ隊が現れる。


 先頭は斎藤隊員が完全武装で現れる。


 彼らは電撃元帥ことロンメル元帥の機械化サイボーグ戦闘群統幕の所属となるが直属の

 命令は僕の近衛団からとなる。


 という訳で機械化サイボーグ戦闘群の特殊部隊のお出ましとなる。


 斎藤の次はロンメル元帥旗下の機械化サイボーグが渦から出てくる。


「今回のお出ましは〜じゃーん」

 横からひょっこりと、エミリア・アルケミーオが解説始める。


 あたしの錬金術が生み出した最高傑作ーーーーっ!50体用意しました〜。


 素材はミスリルとタングステン。


 構造設計はアドルフ・ヒトラー直属のオカルト特務機関ヴリル部隊の設計に拠る。


 動力源も同じくヴリル部隊の手によるものとなる。


 そして製造はあたしエミリア・アルケミーオの至高の錬金術よ。


 ただ忘れてはならない製造に当たっての要素技術は最新武器全般に精通している

 敷島隊長と斎藤隊員の武器の構造性能実動イメージをエミリアに詳細投影してこ

 そ具現化している事。


 要はイメージの詳細度合いが製造の精密さ大きく左右する。


 アドルフ・ヒトラーの直属オカルト部隊ヴリルの構成員は地球の内部の空洞世界

 アガルタの地底楽園シャンバラに棲まう超テクノロジーを駆使するアルデバラン

 星系のスメラン星人。


 ロンメル元帥が仲間となった折にその統率者であるマリア・オルシック女史と共

 にスメラン星人も仲間となっている。


 先ずは30体の高機動ソルジャゴーレムが位並ぶ。


 その容姿は以下の感じとなる。

 ・白銀に輝くミスリルボディを迷彩柄のカーボン製フルボディーアーマが覆ってい

 る。

 ・右肩には小火力SAMミサイル6砲コンテナを装着。

 ・左肩には電磁曳航弾2砲筒。

 ・背中には大振りの電磁刀を背負う。

 ・腕は89式カービン銃ミスリルバージョンをグレネード装着で構える。

 ・腰には弾倉が二重巻きにされ腰位置にはジェットノズルの口が2口装備されている。

 ・一際ひときわ特徴的なのはナチス親衛隊仕様のM35型改造ヘルメットだ。

 頭頂部に植物の双葉の様な突起がある。


 次に蒼い渦から現れたのは巨大なGAU-8 アベンジャー - ゼネラル・エレクトリック製

 の7銃身30mmガトリング砲を肩に据え付けたタングステンゴーレム。


 手にはドラゴンブレスショットガンを構える。


 アベンジャー実装のタングステンゴーレムは10体。


 その次は5体のダイヤゴーレム。

 こちらも改良を加えられている。

 視界良好の超硬の盾の役目に加えて背中にスメラン星人の超科学が付加されている。

 投影モニターだ。


 ソルジャとタングステンゴーレムからの視界が背中に順次投影され続けている。


 最後に現れたのはまるで異質な形状をしている。


 色彩も茶色のカバーコーティングで土に同化しそうで地味。


 キノコの様な形状で複数の脚が生えている。


 脚が<カシャカシャ>と忙しく動き移動してくる。


 その数5体。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る