第84話 僕の軍団。

 巨大な円卓の大広間にはシャングリ・ラの主要な面々が集合している。


 僕の所定の位置は円卓から少し離れた台座の上にある玉座となる。


 玉座は円卓より五段の階段を上る台座上にある。

 ・五段階段の両脇にはクー・シーとケット・シーが戯れている。

 ・階段下の左右には、鬼神茨木童子と酒呑童子が仁王立つ。

 ・台座の壁面左右には近衛団員九名が居並ぶ。


  幻術師、剣聖、忍者、怪異、魔女、僧侶、異星人、夢魔の面々。


 (幻術士果心居士、剣聖卜伝、風魔小太郎忍者、エインセル自分自身怪異、

  スカサハ儀式魔女、ドルイドマスター森羅万象、エンペラー星人香久耶かぐや

  鈴之助(またの名をミューラ王子)、地獄の執政官 夢魔公爵ギヒノム卿、

  錬金術師エミリア・アルケミーオ)


 ・階段の直ぐ下に白拍子姿の統べるモノ:ちるな(内侍ないしのかみ

 またの呼び名:モルガン、バズグァ、マッハ)と天狗の姫君白鴉ハクアが

 凜然と立っている。


 ・円卓の左手直ぐに、左大臣執政官:ドクトル・メフィスト

 〈悪魔族代表 報道官兼尋問洗脳チームリーダ〉が座り、

 その左回りに

  A 警護筆頭:鬼神長 伊吹丸 〈安全確保と城塞警護〉

  B 城塞動力筆頭:リノーチ 〈ギガント族の第三王子 棍棒の達人〉

  C 魔導筆頭:エアリス・エリザベート〈エルダーバンパイア〉

  D 科学研究所筆頭:ニュートン・ニューヨーク

          〈人造人間ホムンクルスト兵器の権威 城塞マニア〉

  E 陰陽庁筆頭:土御門明暗卿 〈陰陽師筆頭 あだ名:乗り物狂〉

 が並ぶ。


  円卓の口に戻って

  右手直ぐに、右大臣軍団統一元帥:鼻高天狗〈妖怪統括 魔王筆頭〉

 と妖魔軍師 小豆公望が並び座る。


  その配下として右回りに軍団長が並ぶ。

  1電撃元帥:エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル元帥

        〈機械化サイボーグ戦闘群統幕僚長〉

  2幻獣元帥:カーバンクル・ルナ(幻獣を統べる一族)、

        補佐役)ハイピクシー・マーガリン 〈幻獣 神獣博士〉

  3殲滅王:α・ナタク〈神仏 半神の王〉

  4蹂躙男爵:カーニバル・ヘルシング博士〈オカルト ゾンビ愛好家〉

  5癒し組:キクリヒメ〈女神副代表 代表:内侍のかみ ちるな〉


 そして円卓の真ん中には、魔眼バロールの巨大な眼が〈ギョロッギョロッ〉

 と深淵から覗く。

 

 今回の参集は、『なにわ』潜入のための戦略会議。

 統べるモノのちるなが会議進行を司る。

 参謀方として妖魔軍師 小豆公望が並び座る。

 アシスタントに白鴉ハクアも側に居る。


「至高なる森羅万象を司る我らが尊きお方様、宜しければ会議を開催したいと

 存じます」


「じゃあ、始めよう!」


 ドクトルが会合の開始を宣言する。

「畏まりました。これより第一回魔都制圧戦略会議を開催します!」

「戦略の説明は、ちるな様と妖魔軍師 小豆公望の二人にお任せします」


「尊きお方、宜しいでしょうか?」


「オッケー」


「それでは、ドクトル、始めて!」


「それでは情報を共有化して共通認識を醸成し。。。〟


「ちょちょ待って、、」

 まだ立ったままで席に座って居ない仲間が居る、着席を促さないと座らない

 仲間のようだ。


 右手側は殆ど立っている。

 左手は最初から座っている者もいる。

 様々だな〜面白い。


「申し訳ありません!何か問題でも!」

 #慌てふためく白鴉ハクアの姿に軍団長らも動揺する。


「大丈夫大丈夫、そうじゃないよ、立ったままの仲間に座らないと疲れるよと

 言いたいだけなんだよ」


 #白鴉ハクアが、恍惚の眼差しで僕を見据えて涙ぐむ。

 ドクトルが一人、スタンディングオーベーションで拍手する。

 <パチパチ>

「我ら御身に下知され従うことのみのモノらへの温かきお言葉に感謝致します」

 ガタンとエアリスが吸血鬼故で低血圧なのかアイドル追っかけのように失神。

 ヘルシング博士が走りよりエアリスを介抱する。


「ささ始めようよ」と促す。


 ではとちるなが微笑みながらドクトルを促す。


 さて始まった第1回、『なにわ』攻略会議。


 ドクトルの説明が始まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る