第59話 勉強勉強猛勉強!

 都市高速バスが駅に到着する。


 駅前のBOOKOFFに立ち寄る。


 バスの中の瞑想で一つの事をずっと考えていた。

 少し単語は古めかしいけどハイテクを生業のベースに掲げる大企業に勤めているけどこのハイテクの中身を何処まで熟知して仕事をしているのか。

 紙と鉛筆代わりのパソコンとOSに付随するワードプロセッサソフト表計算ソフトを別に特別教育を施される訳でも無く我流で使いこなしている。

 入社時に紙と鉛筆を渡された様なもので道具として渡された類。

 この類はそもそも紙と鉛筆で行おうとしている事を電子上に展開している事で紙と鉛筆しかないならそれでやっただろう事。

 人間にはそもそもやりたい事を色んな工夫手段で体現して来た。

 その他使うだけの部類の人等はこの体現させる術の始まりの仕組みは最初から与えられるものであり出来合いのものをただ使っているだけ。

 与えてくれる人や世の中が無ければ地面に指で絵や文字を書いていただろうし、地面に描くという手段も思い付くのか否か。

 現代を使うだけで終始している部類は使いこなし方に特化して修練しその手法の脳は洗練されていく。


 鉛筆を分解したことがある。

 鉛筆は塗装でコーティングしている部分を削ると縦方向に切れ目が入っているいて二つの木を貼り合わせて一本の円筒形にしている。

 割ると鉛筆の芯を挟み込むための溝が掘ってありそこに鉛筆の芯が嵌め込まれている。

 この鉛筆というモノをよくぞ考え出したものだし自作しようとすると既製品で売れれている鉛筆のクオリティに到達するなんて到底無理。

 芯を製造するのも到底無理。


 そうハイテクに浸って居ながら利用側に立っている現代人は自らは何も作り出すことが出来ない中途半端な受身人間なのだ。


 シャングリ・ラのある世界は夢を体現する。

 体現したいものの具体的なイメージが鮮明で細部まで具体的であればある程に具現化率は高まる。


 BOOKOFFで購入するのは書物は

 仕組みや内部構造が詳細に記述され、用途とその使われ方が山ほど書かれている必要がある。


 古本なので入手には限度があるけど今回は、

 世界の陸上部隊装備品大図鑑。

 日本城塞縄張り図鑑。

 図解零戦の操縦方法。

 発明の理。


 知識の元を僕が学び理解し記憶に備蓄してシャングリ・ラに展開する。

 勉強勉強猛勉強!

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