第57話 就業開始。
駅から高速バスに乗り換えて白い墓標へと向かう。
建物には罪はなく住う人々が墓標に変えた。
数十年前は夢見溢れた場所であり実利よりも夢を求めるエンジニアの聖地だった。
睡眠よりも知的好奇心、やり遂げる満足を求めて不夜城と化した聖地だった。
今の世は仕事に束縛される時間を良しとはせずに自分の時間がより多くあるのが理想のようだけど結局その時間は怠惰に過ごす何も無く過ごすだけの時間にしか過ぎない。
育児休暇も取り沙汰されるけど結局女性だけに偏らせる何も手伝わない男性の偏向的なカップルや自己主張が極大な女性の声が大きくなった事だと思う。
実際カップルであれば仕事でオムツ代金を稼ぎつつ自宅では男性も家事だろうが出来る事は全て手伝うのは当たり前。
わざわざ取り座される話題でもない。
そのヘンテコな風潮を額面通りに受け取り育児休暇と題して数ヶ月休む。
だが元々協調性も家事を手伝うという経験も無く休みに入り日中何もせずにぶらぶら過ごす。
女性が働きで不在となrば更に悪化し我慢性の無い男性は虐待や命まで奪う暴挙の結末を迎える。
共存共栄、日頃からの手伝い方を普通に出来ている人等ならばこんな制度など不要で普通にクリアすしている。
何かがオカシイ。
男だろうが女だろうが何かの縁での共栄を選んだのならば行動する事での生命の疲れは等しく訪れる事を知性で理解し心で察して動く。
その部分が欠落している人が増えている。
自分がキツイと感じるならば人もキツイ。
だから手伝う。
当たり前。
それは優しさ思いやりの基本だろう。
ズルイ事ばかりに終始して人が見ていないとサボるその先の進化系がニョキニョキ育つ世の中現代。
それらの輩の声は大きい。
ニョキニョキの輩がカップルの何方か片方であればそれは悲劇だけど、当たり前の基本を踏まえた二人ならばそれは人生の醍醐味も乗り越えた先に訪れるだろうな。
権利を主張するア周知事項のメールの大群をその他フォルダに片付けてやるべき仕事に勤しむ。
やるべき事を他の仲間に押し付けるわけにはいかないからね。
プロジェクトに先鞭を付けた功労者が居るならば横取りの自己主張などせずに讃え労う精神を維持しながら自分のやるべき事を集中してやり遂げる。
墓標の亡者の中にも涼風を纏う人も稀には居る。
涼風に触れるとやる気も再生する。
亡者は腐臭を纏うのでゾッとするが相反するお人好しの生真面目さんとかは壊されない様に保護せねばと強く思う。
今すれ違った後輩は笑顔で目礼した。
こちらの目礼が後手になり罰が悪い。
またこの後輩は剛力な自己主張も無いお人好しなのでまた何処かに飛ばされると聞く。
いつか良き日が訪れる事を切に願う。
お天道様が見てるから真っ当に生きるのだよと婆ちゃんの声が脳裏に木霊する。
希少な人らに幸あらん事を!
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