第55話 益々高まる現代での活動。
ちるなが側に来た。
そろそろお目覚めの時間です。
「さ、現代に戻りましょう」
本当に夢の時間は瞬く間に終わるね。
楽しいから尚更過ぎるのが早い。
この楽しい世界を悪夢としない為にもどんどん進めなきゃならない。
人生が百年という幻想が飛び交う偽善が蔓延している現代か…。
夢の世界を通じてシャングリ・ラを行き交う術を思い出した僕は薄汚れた現代からのコンバートを確実に行い悠久を意識を保ちながら過ごす千年王国いや無限王国を目指す。
いつもの朝が来た。
まだ5時過ぎ。
早く眼が覚めた。
夢の世界に戻りたい衝動が後ろ髪を引く。
現代での物理的な生体を維持するには労働して糧を得ねばならない。
シャングリ・ラに連れて行くべき人らの導きもやらないといけない。
現代の薄汚い空気の中で少しづつでも課題は進めないといけないけど、生体は疲労を伴い毎日できる歩みは限られる。
これも解決しないとこのままだと何百年も掛かる。
この解決策もシャングリ・ラで研究しないとならない。
キーはちるなだけどね。
さてさて出勤準備をするかな。
心を許せる友は何処〜と顔を洗う。
物心つく前から続けている儀式も欠かさずいつも通り行う。
ドアから最寄り駅まで3分。
小さなロータリには老いた母親を老いた息子が車で送って来ている。
母親はいつも通り駅のトイレ経由で駅に入る。
その後、息子は車を発進させる。
その脇を通るのが毎朝のタイミング。
脇を通る時にロータリ真ん中の花壇の楠木の枝から
「カアー」とちるなが挨拶してくる。
駅ホームは階段下にあり階段を下る。
このホームで顔を合わせる人等には誘い連れて行くべき人はまだ居ない。
多分ここにはずっと現れないだろう。
シャングリ・ラの演習でもっと戦略と戦術兵器の詳細なイメージを記憶に入れる必要性を強く感じた。
現代はこの分野は進んでいるからね。
如何に邪魔物を殲滅するか…。
ほんと殺伐とした世界だよ。
帰りにBOOKOFFでその手の本を沢山仕入れよう。
本は図解や設計図等々を読み砕いて記憶するのに最適だからね。
数百円で得られる知識は宝の山。
わくわくが止まらない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます