第41話 今日の命題は。
今日の命題は。
数多ある開発プロジェクトの品質状況の見える化。
会社の中の仕事は様々なプロセスが絡み合い進む。
その単位は個人、集団、練度は個人差、集団の統制度合いそれぞれにレベル差がある。
無秩序だろうが仕事である限りはやり方、手順等々は存在する。
粗野な部類はそれが整理されておらずに毎回思い出し思い出しを繰り返す非効率なやり方を繰り返している。
少しでも先見があるならばプロセスを整理まとめ効率的に行う工夫をするだろう。
人の引いた線路を走る事をに甘んじていた部類は自分でやれていると錯覚しておりキーマンが抜けると実力も知見も身についていない使い物にならない人材の集まりと成り果てる。
キーマンが抜けると何故瓦解するか。
例えば家の家事。
食事を作る人が居なくなると何が何処にあるかの底レベルな次元から頓挫する。
家事は交代で作るとかせめて自分の食べた物は洗うとかしていれば部分部分を繋ぎ合わせて家事のプロセスを再始動出来る。
皆目な場合は協調性無く、美味いの辛いの文句ばかりを言うだけの頼りにならない輩だったという事。
同じ肉親、大事な友人であればその手間を申し訳なく思い何かしら手伝う。
結局は心も無かったのだろう。
プロジェクトも同様で何処まで自分らの船だと思い、呉越同舟、一蓮托生を頭により良い形えと改善進化させるかの仕組みを埋め込むのかはそのメンバー次第。
ある程度の水準のメンバーが揃っていればプロセスを回す為のルールも甘んじて守ってくれる。
そうそう都合良い環境・メンツは得難く素晴らしい・良い・悪い・論外、素晴らしいは殆ど無いから良い・悪い・論外が標準形だろう。
そのようなプロジェクトのメンツ更にはプロジェクト群に秩序を齎すキーはカリスマ性のある上位権限のある指導者の牽引力。
その指導者の厳しい目、やっていない者へのペナルティの発動が烏合の衆を一つの身体を構成する機能体の如く活性し合って結びつけ合う。
プロセスを正常に厳守できているかはそのプロセス内の節目部分ごとの達成進度・精度と内情の見える化が何処まで正確に把握できるか。
プロジェクトのプロセスデータの中から意味のある要素を取り出す仕組み。
プロジェクトのメンバーの日常の作業手順の流れで自然とデータが採取出来るようにする仕組み。
もしくは自然に掃き出されるプロセスのデータ群の中から必要要素だけを抜き出す仕掛け。
必要となる材料は、
・強力な意志を持つカリスマ的な牽引者への協力取りつけとその存在を担ぎ出す事。
・プロセスデータが出来るだけ負担なく集まる仕組み・仕掛けを綿密に作り上げる事。
・プロセスデータの活用を共有する会議体の形成。
・品質状況の見える化で得られる恩恵の展開。
これは品質劣化による問題発生の因果関係を元にした類似問題の未然防止策が効果的だろう。
そして最後にプロセス組織として品質への取り組みを高位な位置付けとする事をメンバー対価に反映して知らしめる品質への取り組み姿勢を正確に汲み取る評価制度。
それを皆んなで称え合う風土。
この土壌がカリスマが消えても組織の意思として根付けば基礎力の強い品質向上の伝統を持つ文化となる。
品質向上を目的に見える化のプロセス構築を考えたけどこれは作業・手順が存在するあらゆる物に通じる。
文化はメンバーが直面する色々な事象の判断基準として作用する。
日本人が整列譲り合う姿を今も持つている事のように。
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